※編注:記事には性的虐待の描写が含まれます
性的虐待などの罪で、有罪評決を受けたアメリカの歌手R.ケリーの26歳の長女が、幼少時に父親から性的虐待を受けたとドキュメンタリー番組で語った。
R.ケリーの長女で歌手のブク・アビさん(本名ジョアン・ケリー)は、TVEIで10月11日に公開されたドキュメンタリー『R. Kelly’s Karma: A Daughter’s Journey(R.ケリーのカルマ:娘の旅)』で、8歳か9歳の時に父親から性的虐待を受けたと主張した。
「父に体を触られて目が覚めたのを覚えています。どうしていいかわからず、ただ横になって、寝たふりをしていました」
アビさんは、10歳の時に母親のアンドレアさんに父親から受けた行為を打ち明けたという。
「父は私にとってすべてでした。長い間、起きたことを信じたくありませんでした。たとえ父が悪い人だったとしても、私に何かするだろうとは思っていませんでした」
アビさんは、母親と警察に行き性的暴行を訴えたものの、父親を起訴することはできなかったとも述べている。
「ずっと話せないまま時間が経っていたので、検察は父を起訴できませんでした。私はその時、声をあげたのが無駄だったように感じました」
一方、R.ケリーの代理人であるジェニファー・ボンジャン弁護士は、「ケリー氏は自身への申し立てを激しく否定している」とPeopleに述べて反論した。
ボンジャン弁護士は、R.ケリーの元妻が数年前に同じ被害を訴えているが、調査したイリノイ州児童家庭福祉局が「根拠がない」と結論づけたと主張。
「ドキュメンタリー番組の制作者は、ケリーや関係者に連絡を取らず、申し立てについて否定する機会を与えなかった」と制作サイドも非難した。
ハフポストUS版はボンジャン弁護士にコメントを求めているが、これまでに回答はない。
アビさんは、父親の行為は今も心の傷になっているとドキュメンタリーで述べている。
「あの1ミリ秒の出来事が、私の人生や私という人間、私の持っていた輝きや光を変えてしまったと強く感じています」
「母に話した後に、私はあそこ(父の家)には行かなくなりました。兄(ロバート)と妹(ジャア)も行かなくなりました。私は今も苦しんでいます」
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。