8月7日、アメリカ・ワシントン州のモールトン・フォールズ・リージョナル・パークで、橋の上から16歳の女性が友人に突き落とされ、60フィート(18.29m)下を流れる川に落下した。その瞬間を捕らえた動画が海外でSNS上で拡散されている。ワシントンポストなどが報じた。
動画では、若者たち数人が、川の上にかかった橋の上で談笑している姿が写されている。
この場所での飛び込みは、危険なため禁止されているが、無視して飛び込む若者も存在する。
被害者の女性ジョーダン・ホルガーソンさんは、水着を着て、川に向かって立っている。
ビデオでは、いまにも飛び込めと言うように「3, 2, 1...」と、カウントダウンする声が聞こえるが、ホルガーソンさんは「私は(川に)入らない」と明確に断っている。画面に映ってはいないが「彼女は入らないって言ってるよ」という男性の声も聞こえる。
ところが「準備はいい?」という別の声が聞こえるとほぼ同時に、ホルガーソンさんは突然、強く背中を押され、手足をばたつかせながら川へと落下していった。
水面に当たった瞬間の大きな音から、水面に強く叩きつけられたことも伺える。
その映像を、 『TODAY』がTwitterに投稿した。
ホルガーソンさんは水面に当たった衝撃で肋骨を6本骨折し、肺に穴が開く重症を負ったという。
クラウドファンディングサイト「gofundme」では、ホルガーソンさんの治療代を支援するために、20日現在4100ドルが集まっている。
ホルガーソンさんを治療した外傷外科医は「(ホルガーソンさんは)亡くなる可能性もあるほどのケガだった」と『TODAY』に話した。
この医師は、「あの高さから落ちれば、水面はコンクリートのようなものです」とその危険性を語る。身長3倍以上の高さから落下したときの生存率は50%にすぎないという。
『ABC News』によれば、地元検察は、18歳のテイラー・スミス容疑者がホルガーソンさんを川に突き落としたとみて、他人を危険にさらした罪で起訴した。
スミス容疑者は『ABCニュース』の取材に対し、「ホルガーソンさんから押すように頼まれた」と自身の行動を弁護した。一方で、ホルガーソンさんはその翌日『TODAY』の取材で「押してほしいとは頼んでいない」と反論した。
ホルガーソンさんはさらに「テイラーは間違いなく昨日のインタビューで嘘をついていた。テイラーに押すように頼むなんて想像すらできない」と、スミス容疑者を非難。刑務所で自分の行いを考えて欲しいと述べた。
ホルガーソンさんは、スミス容疑者に対して損害賠償を求めることも検討しているという。