全ての女の子に素敵なドレスを!! ハワイのBella project

高額なドレスを用意することができず、プロムに参加できない子のために...

アメリカの青春映画の中でよく出てくる「プロム」というイベントをご存知でしょうか?

アメリカでは入学式を始め、学期末の式はありません。その代わり、高校を卒業する時、「プロム」と呼ばれる華やかなパーティーがあります。

男の子も女の子も着飾って、とりわけ女の子にとっては特別な日で、誰をエスコートに頼むのか、どんなドレスを着るのかは、何年も前からの大事な事柄なのです。

ハワイでは春になると、ワイキキの高級ホテルにロングドレスを着た女の子たちが、ボーイと連れ立ってボールルームに集うのが恒例となっています。一世一代の晴れの日です。

でも、一方で高額なドレスを用意することができず、プロムに参加できない子もいます。

[ベラ プロジェクト]は、そんな低収入の家の子やスペシャルの子供達に、無料でドレスや靴、アクセサリー、コスメを提供する団体です。

2009年から始まったこのプロジェクト。最初は50人の子供達へのドレスから始まり、現在では500着ものドレスを、オアフ、マウイ、モロカイ島で提供しています。

「ベラ」とは、「美しい」という意味。代表のバレリーさんは、「全ての女の子に、ベラを味わってもらい幸せを感じて欲しい」といいます。

前列左から二人目が代表のバレリーさん,(Bella project撮影)

私ごとですが、我が家の娘も脊髄小脳変性症という病気を患っています。自分で話をすることがなくなった娘が、たくさんのドレスを目の前にして、目を輝かせていました。

ファンシーなドレスの数々は、全て寄付から成り立っています。ハワイはブライダル産業が盛んな土地です。そうしたドレスや、プロムでドレスを着た先輩が、自分のドレスを後輩たちにプレゼントする意味で寄付する子もいます。手伝う子たちも、みんなボランティア。

「全ての女の子に夢のあるドレスを!!」素敵なプロジェクトですね!!

その他の写真撮影 : 塩沢淳子

2016年3月4日「Hawaii Web TV」から転載