ラシク・インタビューvol.119
ライフイズテック株式会社 代表取締役CEO 水野雄介さん
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お子さんの習い事といえば英語やスイミングが上位に挙げられますが、IT化・グローバル化が進むなかで、プログラミング学習も大きな注目を集めています。
とはいえ、「プログラミングってどんなことをするの? 本当に必要なの?」というパパやママが多いのでは。今回は、中学生・高校生向けにプログラミングを中心としたIT教育事業を実施しているライフイズテックの代表取締役CEO・水野雄介氏に、プログラミング学習の魅力、そして同社が提供する大注目のオンラインプログラミング学習教材『テクノロジア魔法学校』についてお伺いしました。
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ITは生きる力であり、「幸せになる確率を高く」する!
編集部:プログラミングというカテゴリーで起業しようと思ったきっかけを教えてください。
水野雄介さん(以下、敬称略。水野):ある高校で2年間教師として物理を教えていたとき、ちょうどスマホが普及し出した時期ということもあって、「ゲームが好きで作ってみたいけど、どうしたらいいか」「ゲーム作ったんだけど見てほしい」という子どもたちがクラスに何人かいたんです。
でも、まだゲーム好き=オタクというイメージがあった。
そうではなくて、「これはすごい!」と褒めてもらえる文化や環境を作ってあげることで、彼らの好きなことを伸ばせるのではと考えました。
その後、27歳の時に会社を立ち上げ、プログラミングの事業を始めました。
編集部:プログラミングサービスは競合が多いですが、貴社「Life is Tech !」の特徴を教えてください。
水野:僕らは、中高生を対象とした、本格的にプログラミングが学べるサービスを提供しています。
小学生向けと中高生向けで一番違うのは、カリキュラムです。
小学生は「プログラミン的趣向を学ぶ」というものが多いんです。たとえば、ブロックを積んで、前行って左行って、まっすぐ行ったらバナナが取れる、といったビジュアルプログラムなど。
Life is Tech ! の特徴としては、基本的にプロと同様のスキルレベルになることを目標としています。
もう一つの特徴として、大学生が中高生を教えるというスタイル。現在は全国で500人以上の大学生メンターを育成しており、質の確保にも重点を置いています。
編集部:プログラミング学習を通して、成長したお子さんの例を教えてください。
水野:初めてパソコンを触ったという子が、プログラミング学習を進めるなかで、勉強時間を管理するアプリ『TODO graph』を作り、ダウンロード数もかなりの数になりました。現在は大学生として教える側になっています。
『TODO graph』
他にも、小学校6年生のときに、食べたいメニューに自分のアレルゲンが含まれているかを確認することができるiPhoneアプリ『allergy』を作り、アプリ開発の全国大会で優勝した子もいます。現在中学校3年生ですが、孫正義育英財団の人材支援対象者に選ばれて、シンガポールで学んでいます。
『allergy』
このように実際に使われているアプリを作って活躍している子は、他にもたくさんいます。
編集部:プログラミングの必要性についてはどう思われていますか?
水野:2020年度にプログラミングが必修化されることはもちろん、これからの社会、ITがすべての職業に関係してきます。
例えば、近年、銀行はフィンテックに力を入れ、銀行の営業人材が減り、IT化に遅れた銀行は一部淘汰されています。金融にもITが入っていったわけです。
これからはソフトウエア産業だけでなく、すべての分野にITが入っていき、どんな職業においても必要なスキルになってくると思います。
このような状況において、全員エンジニアになろう! というわけではなく、ITの最低限のリテラシーとしてプログラミングを知っておくと、コミュニケーションの幅が広がります。
特に自分の好きなことを仕事にしたいというときに、ITは大きな武器になる。会社の中で新規事業を起こしたり、今あるものを改良したりできる。さらに、ITは世界中の人とつながることができるので、グローバルに活躍できるようになるのです。
働き方改革、グローバル化などといわれる時代の中で、ITは自分が幸せになれる確率を高くする「手段」だと考えています。
ディズニー・プログラミング教材『テクノロジア魔法学校』リリース。
いつでも、どこでも、誰でもプログラミングを学べる
編集部:4月21日より、ディズニー・プログラミング教材『テクノロジア魔法学校』が正式リリースされました。リリース前から話題を呼び、webサイトを見て、とてもわくわくしました! 開発したきっかけや意図を教えてください。
水野:Life is Tech! のキャンプやスクールに「来たくても来られない、学びたくても学べない」という声をよく耳にしました。この経済や地域の格差を解消したかったんです。
学びたい子どもたちが、どんな場所にいても、いつでもどこでも学ぶことができる、オンライン教材を作ろうと思ったのがきっかけです。
そこで、ウォルト・ディズニー・ジャパンとライセンス契約し、『テクノロジア魔法学校』を開発しました。
『テクノロジア魔法学校」は、「プログラミングは現代の魔法である」をテーマとして、魔法学校を舞台にしたオリジナルメインストーリーと、『アナと雪の女王』『ベイマックス』『アラジン』など、13のディズニー作品を使ったレッスンによって、ロールプレイングゲームのように冒険の物語が進みプログラミングを学ぶことができます。
ディズニーランドはリピート率が97%といわれてます。学びの場もそうあるべきだと思っています。夏休みはディズニーランドに行くかLife is Tech ! に行くか、『テクロジア魔法学校』をするか、という(笑)
楽しくて学びがある場になれたらいいな、と思っています。
編集部:見ているだけでわくわくする『テクノロジア魔法学校』、工夫している部分はありますか?
水野:子どもが飽きずに続ける仕掛けをものすごく考えました。
e-Learningは、相当なモチベーションがないと続きにくいんです。続かなかったら、結局学びとして意味がないですよね。
テクノロジア魔法学校は、「ヒント画面」「コードをかく画面」「コードが反映される画面」の3画面からなっていて、一目瞭然で分かりやすい画面になっています。
まずナビゲーター役が、丁寧にわかりやすく教えてくれる。そして「コードを画面」で、ナビゲーターから教わったことを実行してみる。わからなければ「ヒント画面」で、ナビゲーターにヒントをもらう。こうして実行したことが、「コードが反映される画面」に現れる、という順です。
また1つひとつの説明・動作が短いスパンで行われるので、成功体験をどんどん積み重ねながら、「ゲーム感覚で、気づいたらできている」という感覚で進めることができるんです。
さらに、ディズニーから13作品を題材にしているので、飽きることなく様々な作品に挑戦することができます。
プレイヤーであるお子さん本人が魔法学校に入学し、ディズニーのキャラクターに出会っていくというストーリー性も持たせているので、自分が主役となってプレイすることができます。
ゲーム好きな方ならわかると思いますが、ゲームの中で「戦う」部分がプログラミングになっているので、お子さんだけでなく、大人にも学んで楽しい教材となっています。
編集部:プログラミング初心者でもできますか?
水野:まずは、クリックやスクロールの方法習得からスタートするので(笑) 初心者でも安心して始めることができます。
『テクノロジア魔法学校』で楽しめるディズニー13作品
『テクノロジア魔法学校』のもうひとつの大きな特徴は、オンラインとオフラインのハイブリッド型の教材になっていることです。
スタート時に、魔法の本がお子さんのもとへ届きます。そして、メインレッスンをクリアするごとにキャラクターがデザインされているポストカードが届きます。それを本にコレクションしていったり、魔法の本に大きな謎が隠されている、というストーリーも準備しています。
この仕掛けは、ぜひやりながら楽しんで下さい!
編集部:ありがとうございます。では、最後に、『テクノロジア魔法学校』にかける水野さんの想いをお教えください。
水野:プログラミングを知っておけば、いろいろな仕事をしていくうえで武器になります。いつでもどこでも学べる『テクノロジア魔法学校』で、パソコンを使ってクリエイティブにモノを作る力が誰にでも身につく可能性があるので、ぜひ触って、できるようになってもらいたいです。
目標ができたり、やりたいことへのチャレンジがしやすくなったり、高いスキルがついたりすると、必ず世界が変わります。プログラミングという魔法を持って、世界が変わるということを実感してほしいです。
『テクノロジア魔法学校』は。基礎編40時間、応用編60時間、計100時間のコンテンツが用意されていているので、飽きることなく、楽しみながら、かつ自分のペースで学ぶことができます。お子さん自身やママが忙しくても、時間も場所も選ばず、送迎などの手間もなく、いつでもどこでもプログラミングが学べます。
2020年必修化を前に、お子さんの習い事として、そして将来必ず役に立つスキルとして、プログラミング学習はいかがでしょうか。
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ワーママを、楽しく。LAXIC
文・インタビュー:田崎美穂子
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