ABC予想を「証明」した京都大学の望月新一教授、どんな人?

経歴が華麗すぎる...
数学者のイメージ写真
数学者のイメージ写真
peshkov via Getty Images

長年にわたって世界中の研究者を悩ませてきた数学の超難問「ABC予想」を証明したとする論文が、国際的な数学の専門誌に掲載される見通しとなった京都大数理解析研究所の望月新一教授(48)。

今世紀の数学史上最大級とされる業績を残した望月教授は、どんな人物なのだろうか。生い立ちや経歴を振り探ってみた。

本人のホームページなどによると、望月教授は東京出身で、父親の仕事の関係で幼少期に渡米。1985年9月、16歳でアメリカの名門プリンストン大学に入学し、3年で数学科を卒業した。そのまま同大の大学院の数学科の博士課程に入り、1992年に博士号を取得した。

同じ年に、今の職場である京都大学数理解析研究所で助手として勤務をスタート。2002年から現職の教授として勤めており、「数論幾何の研究」を専門としている。ホームページでは「宇宙際幾何学者」と名乗っている。

今回の「ABC予想」の論文は2012年に発表され、当時も大きな関心を集めた。ところが望月教授はメディアの取材を受けておらず、自身のホームページ以外では社会に向けた発信も限られている。

過去の受賞歴も華やかだ。京都大学数理解析研究所の玉川安騎男教授と大阪大学の中村博昭教授と共同で受賞した「日本数学会賞秋季賞」のほか、「第1回日本学術振興会賞」や「日本学士院学術奨励賞」などを受賞している

おすすめ記事

ExperienceInteriors via Getty Images

注目記事