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イギリス王室のウィリアム王子とハリー王子は7月1日、ケンジントン宮殿のサンケンガーデンに建てられた、故ダイアナ妃の像の除幕をした。
7月1日はダイアナ妃の60回目の誕生日に当たる特別な日。除幕式には王子たちの他、ダイアナ妃の親しい友人や、家族、きょうだい、銅像製作に関わった人たちが参加した。
銅像のダイアナ妃はひとりではなく、周りに3人の子どもたちが立っている。
このデザインに驚いた人もいるかもしれない。ダイアナ妃の子どもは、ウィリアム王子とハリー王子のふたりだからだ。
![銅像のダイアナ妃は短いアフロヘアと思われる子どもの上に右手を置き、スカートをはいた子どもと左手をつないでいる。もう一人、ダイアナ妃の後ろに子どもが立っている](https://img.huffingtonpost.com/asset/60dea3f93b0000f742ecb193.jpeg?cache=w7c16TJddV&ops=scalefit_720_noupscale)
ケンジントン宮殿が発表した声明によると、3人の子どもたちは「ダイアナ妃の功績がもたらした、普遍性と世代へのインパクト」を象徴しているという。
また、銅像をデザインした彫刻家のイアン・ランク=ブロードリーさんは、子どもたちについて「ダイアナ妃の友人や家族と話していて、彼女がとてもフレンドリーで社交的な人で、子どもたちに特別な愛情を抱いていたということがわかりました。彫刻は様々な方法で、彼女の人道的な活動や、彼女が人を安心させる存在だったことを示しています」と述べている。
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ダイアナ妃が子どもが大好きだったことは、よく知られている。
同妃はチャールズ王子と会う前にはベビーシッターや幼稚園のアシスタントをしていた。そして何よりも母親として、子どもたちとの時間を愛し楽しんでいた。
ダイアナ妃に育てられたふたりの王子は除幕式の後、今でも母親に会いたいと思っていると共同声明で述べた。
「母の60回目の誕生日であったはずの今日、私たちは、母の愛や強さや人柄を思い出しています。そういった彼女の資質は、世界中を良くして多くの人の人生を良い方向に変えました」
「私たちは今でも毎日、母が一緒にいてくれたらと思っています。これから先、この像が彼女の人生とレガシーの象徴として見られることを望んでいます」と声明につづられている。
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ダイアナ妃の銅像は、同妃の死後20年経った2017年に、ウィリアム王子とハリー王子の依頼で製作が決まった。
1997年に母を失った後、ふたりはずっと悲しみを抱えてきた。
そのことを公の場でオープンにしており、ウィリアム王子は2017年に放送されたBBCのドキュメンタリーで、次のように語っている。
「20年経った今でも、私は母親を近くに感じています。そして今でもショックを感じています」
「『ショックは長くは続かない』と言う人もいますが、そうではありません」
「信じられないくらいの大きな衝撃は、決して消えることはありません。一生消えることはないでしょう。ただ対処する方法を学ぶだけです」
ハフポストUS版の記事を翻訳・加筆しました。