SNSに情報が氾濫する中で目立つためには、それぞれのスポーツチームがオリジナルの"瞬間"を切り取って、伝えることは不可欠です。
サッカーチームにある強みは、SNSでスターティングメンバーを公表できること。普通は当日の試合放送が始まる前にわかりますが、チームは試合の1時間前には告知できます。
スタメン発表は人気が高く、印象にも残りやすいものです。また、目にするのが毎週同じテンプレートのグラフィックなら、より効果的になります。
面白い応用例では、アフリカのケニアにある、市のテクノロジー部署「BudgetIT」は、一見して楽しく印象に残るよう、予算告知に関するツイートをマンチェスター・ユナイテッドのスタメン発表のグラフィックそっくりに作ってつぶやきました。
プレミアリーグのシーズン開幕の週末は、全20チームがTwitterでスタメンを告知。また、19チームがFacebookでも告知しました。一方、Instagramではやや違いが見られ、9チームはメインページには投稿しませんでした。
チームのニュースを、異なるSNSフィードで投稿する是非については議論の余地があります。特に速報系は「賞味期限」があるため、どのプラットフォームが最も効果的か、よく検討する必要があります。
開幕週のプレミアリーグの3チーム(マンチェスター・ユナイテッド、リヴァプール、ハダーズフィールド・タウン)では、スタメン告知をInstagramで投稿したところ、かなり高いエンゲージメントを生み出しました。
◆マンチェスター・ユナイテッド
- FB... 78,000 いいね
- Tw...163,000 いいね
- In...465,000 いいね
◆リヴァプール
- FB... 19,000 いいね
- Tw... 53,000 いいね
- In...132,000 いいね
◆ハダーズフィールド・タウン(今季、プレミアリーグ初昇格)
- FB... 700 いいね
- Tw... 800 いいね
- In... 2000 いいね
スタメン告知は主に文字と写真で構成されていますが、クリエイティブに作られています。その中で、スポンサー企業がどのように組み込まれているかを見比べるのは、興味深いことです。
プレミアリーグの12チームでは、Facebookに投稿する際、スポンサー企業をブランディングする何らかの"フォーマット"がありました。
それはアクションを必要としない露出(例:ユニフォームや道具など)か、ブランディングしたコンテンツか(例:スポンサー企業の協力する"フォーマット"で告知するなど)のどちらです。同様に、11のチームではTwitterでも何らかの"フォーマット"がありました。
マンチェスター・シティのスタメン発表の画像には、「HAYS」提供 ~世界中のスペシャリストをリクルートする とあります。
FacebookやTwitterの画像を見ると、6つのチームがスタメン選手全員でスポンサー企業のロゴを見えるようにしていましたが、こうした"フォーマット"を起用した例はトッテナム・ホットスパーがあります。
トッテナムは、SNSに情報を出す時の添付グラフィック(画像)で、スポンサー企業が特に際立つようにしています。
ハダーズフィールド・タウンは、スポンサーが協力した"フォーマット"使って、スタメンを告知しています。
また、マンチェスター・シティ、ニューカッスル、スウォンジー、ウェスト・ブロムウィッチは、画像にスポンサーを組み込んでいます。これらの"フォーマット"は、ヨーロッパ中でトレンドになりつつあります。
一例はバルセロナ。バルセロナはFacebookでもコナミとパートナーシップを結んでいますが、ここ数年は、チームの情報を発信するのに、画像や動画を使って投稿しています。
また、ストーク・シティは鮮やかなテンプレート画像を作成。これをシーズン中に活用して、新しいユニフォームの袖パートナーが露出するようにしています。
[★レポート:THE STARTING LINE-UP OPPORTUNITY(英文)]