アメリカで今、一世を風靡しているチキンサンドがある。
ファーストフード店「ポパイズ・ルイジアナ・キッチン(Popeyes Louisiana Kitchen)」が8月に発売した「チキンサンドウィッチ」だ。あまりの反響に、発売からわずか2週間で完売してしまったほど。11月に販売が開始されたが、サンドウィッチを求める人で行列ができているという。
ポパイズは、1972年にルイジアナ州ニューオリンズで開業したフライドチキンを中心としたファストフード店。
日本には馴染みが薄いが、アメリカでは「チックフィレイ(Chick-fil-A)」と並んで大人気のフライドチキン・チェーンだ。現在は世界25カ国・地域で3100店舗を展開している。
ポパイズは2019年8月初旬、新商品の「フライドチキンサンドウィッチ」を発売。ブリオッシュ生地のバンズでフライドチキン、ピクルスを挟んだシンプルなバーガーだが、発売すると一躍人気に。店舗にチキンサンドを求める客が殺到し、わずか2週間で在庫切れとなってしまった。
CNNによると、テキサス州ヒューストンでは品切れに激怒した客が銃を抜く事件まで起きたという。
再販売を求める声が相次いでいたが、完売から約3カ月後の11月3日、ようやく販売を再開した。
しかし、再開後もチキンサンドを求める客の間でトラブルが発生。11月4日にはポパイズの店舗前で28歳の男性が刺殺される事件が起きた。ハフポストUS版によると、口論が原因になったとみられ、14日までに30歳の男が殺人容疑で逮捕された。
2020年には上海に出店予定。日本で食べられる日はくる...?
ポパイズは、2017年にバーガーキングなどを傘下に持つ外食大手レストラン・ブランズ・インターナショナル(RBI)に買収された。
アジアの経済情報を扱うメディア「NNA ASIA」によると、2020年の第一四半期をめどに、上海にポパイズの中国1号店を出店するという。