長野市ビッグハットで開かれたフィギュアスケート全日本選手権で12月26日、羽生結弦選手が圧巻の演技で5年ぶり5度目の優勝を飾った。この日、羽生選手はフリーの演技を終えた直後、緊張が解けたのかお茶目な一面を見せた。
コロナ禍の中で羽生選手は、これまで拠点にしていたカナダではなく、国内で調整していた。カナダにいるコーチのブライアン・オーサーさんを呼ばず、単独で全日本選手権に臨んでいた。
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■「ソーシャルディスタンス取っておけ」とプーさんに話しかける
フリーの演技を終えた後、コーチと選手が採点結果を待つ「キス・アンド・クライ」のスペースで、羽生選手は一人で座っていた。上着を着ようとした時に、お気に入りの「くまのプーさん」のティッシュケースを床に落としてしまう。羽生選手は「痛かったか、お前。ごめんよ」と声をかけて拾い上げ、「じゃ、ちょっとお前、ソーシャルディスタンス取っておけ」と、コーチ用の空席にプーさんを座らせた。
拍手が起きたことで、羽生選手はテレビで中継されていることに気づき「あ、映ってたか」と声を出し、「ありがとうございました」と視聴者に向けて手を振った。
その後は再びプーさんを抱き寄せて得点を待ち、フリーで215.83点の結果が発表されると両手を挙げて拍手し、喜びを表現。「みなさん、健康で帰ってください」と観衆にあいさつした。
合計319.36点と一人だけ300点を超える圧巻の勝利だった。
SNS上では、羽生選手がプーさんに話しかけたことに関して「あまりに可愛いがすぎる」「プーさんが相棒としてコーチ不在をちゃんと埋めてくれた」「コーチがプーさんにばけて密入国したのでは?」などと話題になっている。