また新たなイタリアの高性能車が同国の警察車両として導入されることになった。画像の新型アルファ ロメオ「ジュリア」だ。
昔の映画のように、ジュリアがミラノの街で銀行強盗を追い回す様子を是非とも見たいと思うところだが、今回イタリアの国家治安警察隊に新しく加わった車両は、そういったスリリングなシーンで使用されることはない。
ジュリアの最上級グレード「ジュリア クアドリフォリオ」をベースにしたこの警察仕様車両は2台が配備される予定で、強盗やスピード違反者を追い詰めるためではなく、救急医療に使う臓器や血液の輸送、あるいは式典などのエスコート車両として使用されるという。ちなみにイタリアにはもっと速いけれど2人しか乗れないランボルギーニ「ウラカン」の警察車両もある。
この警察仕様ジュリアには、無線機やパトランプ、携帯用細動除去器、ドアに設置されたLED懐中電灯とイタリア人が好みそうな円形の手持ち式停止札(パレッタ)など、一般的な警察専用装備が搭載されている。
エンジンやブレーキも警察仕様かどうかは不明だが、恐らくその必要はないだろう。新型アルファ ロメオ ジュリアの最高性能バージョンであるクアドリフォリオは、最高出力510psを発揮するV6ツインターボ・エンジンを搭載し、0-100km/hまで3.9秒で加速する。
日本市場への導入については未発表だが、今年の年末か来年の初旬に米国で発売される際には、ベース・モデルが約40,000ドル(約430万円)から、クアドリフォリオは70,000ドル(約760万円)程度の価格になる予定だ。
翻訳:日本映像翻訳アカデミー
(2016年5月10日 Autoblog日本版「イタリアの国家治安警察隊が、アルファ ロメオ「ジュリア クアドリフォリオ」を導入」より転載)
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