ユンゲラーのポケモンカードを「解禁します」。任天堂を訴えていたユリ・ゲラーさんが投稿

「20年前にやったことは、本当に申し訳なく思っています」と謝罪しました。
ユリ・ゲラーさん(左)と、ポケモンずかんに掲載された「ユンゲラー」
ユリ・ゲラーさん(左)と、ポケモンずかんに掲載された「ユンゲラー」
時事通信社/pokemon.co.jp

「超能力者」として活動してきたユリ・ゲラーさん(73)のTwitterが、世界中のポケモンファンに衝撃を与えた。

自分の名前や特徴が使われたとして、任天堂と裁判になったこともある「ユンゲラー」というポケモンを解禁すると述べたからだ。

■スプーンを持った「ユンゲラー」を「盗用」と主張して裁判に

イスラエル人のユリ・ゲラーさんは1974年に初来日し、「木曜スペシャル」と「11PM」に出演した。「超能力」を使ってスプーンを曲げる姿がブラウン管に映し出されたことで、全国に超能力ブームを巻き起こした。

その彼が2000年11月、アメリカのロサンゼルス連邦地方裁で、任天堂に対する損害賠償請求を起こした。「ポケットモンスター」のカードゲームに、自身の名前と特徴に似た「ユンゲラー」というキャラクターが登場していることが理由だった。

ユンゲラーはキツネのような姿をしたポケモンで、片手にスプーンを掲げ、サイコパワーを持つとされた。1996年発売のゲームボーイ用ソフト「ポケットモンスター赤・緑」から登場している。

BBCによると、ユリ・ゲラーさんは「任天堂は私を邪悪でオカルトなポケモンのキャラクターに変えた。私の名前とシンボルイメージを使って、任天堂は私のアイデンティティを盗んだのだ」と主張。キャラクターの使用禁止を求めていた。

2003年以降に発売されたポケモンカードからは「ユンゲラー」の姿は消えたが、この著作権トラブルの影響とみられている。

■ユリ・ゲラーさん「全て任天堂に任せます」

日本時間11月29日、ユリ・ゲラーさんは公式Twitterに投稿。任天堂に訴訟を起こしたことについて「20年前にやったことは、本当に申し訳なく思っています」と謝罪した上で、ユンゲラーのカード販売を解禁する意向を表明した。

I am truly sorry for what I did 20 years ago. Kids and grownups I am releasing the ban. It’s now all up to #Nintendo to bring my #kadabra #pokemon card back.
It will probably be one of the rarest cards now! Much energy and love to all!https://t.co/Rv1aJFlIKS pic.twitter.com/5zDMX5S8WA

— Uri Geller (@TheUriGeller) November 28, 2020

「20年前にやったことは、本当に申し訳なく思っています。子供と大人に向けて、私は禁止していたことを解除します。カダブラ(ユンゲラーの英語名)のポケモンカードを復活させるかどうかは、全て任天堂に任せます。おそらく今では最も希少なカードの1つになっているでしょう!すべての人に多くのエネルギーと愛を!」

The GAMERの取材に対して、ユリ・ゲラーさんは「ユンゲラーを復活させることを求める膨大な量のメールをこれまで私は受け取ってきました。そのため、私は任天堂の社長にユンゲラーの使用許可を与える手紙を送りました」とコメントしている。 

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