1人あたり5000円を配布する「マイナポイント」の申込受付が7月1日に始まりました。8月31日までは準備期間で、還元は9月からはじまります。ここでは、国による5000円とは別に、独自の還元を上乗せしている事業者をまとめました。
「マイナポイント」は、キャッシュレス決済手段とマイナンバーを紐付けることで、残高チャージ or 決済額の25%(上限5000円)を連携した決済手段のポイントなどで還元する国のキャンペーンです。つまり、2万円をチャージすると、5000円分が追加で付与されます。また、還元を受けるには物理マイナンバーカードを使った事前申し込みが必要です。おおまかな手順はこちらをご確認ください。
なお「マイナンバー」と紐付けられるキャッシュレス決済手段は1つだけ。つまり、紐付ける決済手段をどれか1つ選ぶ必要があります。一部の決済事業者は国による5000円還元とは別に、独自の還元を上乗せして、利用者の呼び込みを図っています。
また、15歳未満に関しては、法定代理人として親が子供の代わりに申請できます。この場合、1つのキャッシュレス手段に複数のマイナンバーを紐付けることはできないため、別のキャッシュレス決済手段を指定する必要があります。子供の申込みも忘れずに行いたいところです。
WAON(チャージで7000円還元)
現在発表されているなかで、最も還元額が大きいのが、イオン系列の電子マネー「WAON」です。国による5000円還元とは別に、2000円を上乗せして計7000円を還元します。イオン系列のスーパーであれば広く利用できるため、生活圏によっては最有力です。ポイント付与は10月下旬以降を予定します。
Suica(チャージで6000円還元)
JR東日本のSuicaも、国による5000円還元とは別にJREポイントを1000円上乗せして、計6000円を還元します。Suicaは交通系電子マネーとして全国で利用できるため、有力な連携先と言えます。
なお、還元を受けるには、事前にJREポイントに申し込む必要があるほか、Suicaは残高の上限が2万円に設定されており、既に残高がある場合は2回以上にわけてチャージする必要があります。なお、還元はチャージした月の翌月上旬以降に付与します。
au PAY(チャージで6000円還元)
KDDIのスマホ決済「au PAY」も、国による5000円還元とは別に1000円を上乗せし、計6000円を還元します。また、チャージ後、即マイナポイント分を還元する点も魅力的です(追加1000円分は翌々月付与)。クレジットカードの「au PAYカード」も同様に6000円を還元しますが、こちらはチャージ時ではなく決済時の還元となるため注意が必要です。
d払い(チャージで5500円還元)
ドコモのスマホ決済「d払い」も、国による5000円還元に500円を上乗せし、計5500円を還元します。d払いも加盟店を増やしており、有力な選択肢といえます。ポイント付与時期は翌々月上旬。また、クレジットカードのdカードでも同様の特典を用意します。
PayPay(チャージで5000円還元+抽選)
PayPayは還元の上乗せはありません。代わりに、8月31日までにマイナポイント連携を済ませた人を対象に、下記要領で抽選を実施します。また、チャージ後すぐにPayPayボーナスを付与します。
LINE Pay(クーポン付与)
LINE Payも還元の上乗せをせず、代わりに8月25日までの申込みを条件に、加盟店で利用できるクーポンを5枚付与します。また、還元もチャージではなく決済額の25%とします。
更新:メルペイ(最大7000円還元+抽選)
「メルペイ」では、マイナポイントに申し込むと、決済金額の25%を5000円を上限に付与します。加えて、マイナポイント申込後、7月15日〜8月31日の期間中にチャージしたユーザーを対象に、チャージ金額の10%を1000円を上限に還元します。これにより、国による還元と合わせ、計6000円を還元します。
また、メルペイ残高をメルカリでの買い物に利用する場合、他の加盟店で利用する場合よりも還元率を5%高めた30%とします。5%引き上げ分の還元上限額は1000円とします。これにより、前述の2つ特典と合わせ、計7000円を還元します。
さらに、抽選も実施します。1等1000万円相当、2等で100万円相当。付与ポイントと当選者数の詳細は下記の通りです。
(更新)メルペイは還元策の改定があったため、それに合わせて記述を変更しました。
楽天ペイ(26.5%還元)
楽天ペイも独自の上乗せは行いませんが、楽天カードや通常ポイントと組み合わせることで、計26.5%還元をうたっています。
2020年7月2日Engadget 日本版「「マイナポイント」どれ選ぶ? PayPay・Suica・WAON、還元額に大差 各社まとめ」より転載
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