つやめく被毛、輝く瞳を持つ究極の美しい生き物と言えば、黒猫以外に思いつくだろうか。
そんな黒猫を思いっきり愛でる日がある。
そう、10月27日は「黒猫の日」。イギリスの動物愛護団体「Cats Protection」が「黒猫は退屈だ」「黒猫は可愛くない」などという声に真っ向から反対するために制定した。
英国王立動物虐待防止協会(RSPCA)によると、保護施設にいる猫の70%は黒猫または黒白猫。黒猫はカメラの焦点が合いにくく、写真写りが悪いなどといった理由で、インターネットでの飼い主募集でも目立ちにくいためなかなか貰い手が見つからないという。
黒猫は本当に写真が撮りにくいのか
黒猫は全身が黒いため、カメラがオート機能のままだと、うまく撮ろうと思っても光のバランスが崩れてしまう。
下手すると、ただの黒いカタマリになってしまったり、目を閉じると表情が分からなかったりと悲しい結果になる。特に屋内の撮影は難しい。
参考に筆者が自宅の黒猫を屋内で撮った写真がこちらだ。
ただ、ハフポスト日本版のカメラマンによると「半逆光にするとコントラストが出て形も分かりやすくなり、美しい写真が撮れるかもしれない」という。
半逆光とは、被写体の斜め後ろ45°からさしている光のこと。被写体の立体的を表現でき、被写体の奥も明るくなる。レフ板と一眼レフカメラを用意すればさらに素晴らしい写真が撮れる。黒猫を美しく撮れるかどうかは、飼い主の熱意次第だ。
たしかに、熊本県上天草市の島にいた黒猫を自然光の下で撮影すると美しい表情が撮れた。
そして何より、黒猫は写真写りが悪かろうとも、実物はとてもかわいいのだ。
ブサ猫と言われても愛らしい。部屋の真ん中にあの黒いカタマリがいるだけで、日々の疲れなどどうでもよくなり、明日からこいつのために稼がねばならないという気にさせてくれる。
まれにハロウィンで活躍することもある。
とにかく黒猫を愛でよう
おわかりいただけただろうか。もうすでに黒猫のパートナーである人は、10月27日、愛すべき黒猫を全身全霊で愛でよう。近くに黒猫がいない人は、RSPCAが作ったハッシュタグ「#blackcatlove」で黒猫の魅力に触れてみるのもいいかもしれない。