イラスト漫画コミュニティサイト「pixiv」(ピクシブ)を運営するピクシブ社が、キャラクターの「3Dモデル」を作成できるアプリケーションを2018年7月末にリリースすると発表した。Windows・Macで利用可能で、サービスは無料で使えるという。
アプリのサービス名は「VRoid Studio」。3DCGアニメやゲーム、VR・ARプラットフォーム上などで利用できる3Dモデルを簡単な操作で作成できるという。
29日には、アプリの利用イメージ動画も公開された。ペンツールを使って、お絵かき感覚で目や顔、髪型といったパーツを作成できる。
作成した3Dモデルは、3Dアプリケーションで利用可能なファイルにエクスポートすることが可能という。
3Dモデルといえば、キャラクターになりきって、YouTubeに動画を投稿するバーチャルYouTuber(Vtuber)が日本で誕生したことが記憶に新しい。
ピクシブ社はサービス開発にあたり、「『VR/AR空間上で他者とコミュニケーションしたい』『バーチャルYouTuberとして活動したい』など、キャラクターの3Dモデルを必要とする人は増えています」と説明。一方で、3Dモデルのキャラクターを1から作成できる人は「ごく少数に限られてしまってい」るという。
「VRoid Studio」のリリースによって、より多くの人に3Dキャラクターを楽しめる機会を提供する狙いだ。
「誰もが個性豊かな自分のキャラクターを持ち、そのキャラクターを他者とのコミュニケーションや創作活動に活用できる世界を実現するため、『直感的に操作でき、クリエイターが既に持っているお絵かきのテクニックを最大限に発揮できること』を重視して開発しています」
2018年2月には、バーチャルネットアイドルとして知られる「ちゆ12歳」が(3Dモデルではないが)バーチャルYouTuberとしてデビューし話題になった。
「バーチャルYouTuber」が革命的なのは、肉体的にも精神的にも、しがらみがないという点だ。
女性が女性の、男性が男性のモデリングを使用することはもちろん、男性が女性キャラのモデリングとボイスチェンジャーを用いて活動することもできる。その逆も可能だ。
自由な発想でキャラクターを作り、動かせるバーチャルYouTuberの普及が加速していくかもしれない。