ビキニの着用を拒否して罰金を科されたノルウェーのビーチハンドボールチームの選手たちに、様々な支援が寄せられている。
歌手のピンクさんは7月24日、罰金を肩代わりするとTwitterで表明。
「性差別的なユニフォームのルールに抵抗した、ノルウェーの女子ビーチハンドボールチームを心から誇りに思います。ヨーロッパハンドボール連盟の方が、性差別で罰金を科されるべきです。選手の皆さん、私は皆さんの罰金を喜んで支払います。闘い続けて下さい」と述べた。
女性アスリートを性的対象として扱うな
ノルウェーの女子ビーチハンドボールチームは、7月19日に開かれたビーチハンドボール・ヨーロッパ選手権の試合に、ビキニではなく短パンを着用して臨んだ。
これが服装規定違反だとして、ヨーロッパハンドボール連盟は1人あたり150ユーロ、合計1500ユーロ(約19万4000円)の罰金をチームに科した。
国際ハンドボール連盟のユニフォーム規定では、ビーチハンドボールの女性選手は、女性用ビキニパンツの着用が求められている。そして「側面の生地の幅は最大10センチ」という詳細も決められている。
一方、男性選手の場合は、短パンの着用が求められており「膝上10センチ以上で、たるみすぎていなければ長くても構わない」となっている。
罰金が科された後、罰金と女性だけにビキニ着用が義務付けられているルールに対して、様々な批判が起きた。
性差別と闘ってきたテニス界のレジェンド、ビリー・ジーン・キング氏は「女性アスリートを性的対象として扱うことをやめるべきだ」とコメントしている。
ルールを批判する動きが広がったことは、ノルウェーの女子ビーチハンドボールチームを勇気付けている。
同チームはヨーロッパ選手権の後、短パンを着用した写真をInstagramに投稿。
「ビキニではなく短パンでプレーしてメッセージを伝えられたことを、私たちは誇りに思います。世界中から寄せられた注目やサポートに驚きました。私たちを支え、メッセージを拡散させてくださったすべての皆さんに感謝します。今回の出来事が、おかしなルールを変える結果になってほしいと願っています」と感謝をつづっている。