シドニーから3大会連続で五輪に出場した元陸上選手と、一緒に考え、議論を深めます。議論は週刊誌AERAの連載で紹介します。いただいたコメントを抜粋・要約することもありますがご了承ください。
ずいぶん前、テレビ番組である小学校の授業が紹介されました。子ども達が数年かけて豚を育て、それを食べることで食のありがたさを学ぶ、という内容です。子どもたちは自分たちが育てた豚を食べることに戸惑い、どうするべきかクラスで話し合いました。最後は、豚を食肉センターに連れて行く、という結末で終わりました。
私たちは普段から肉や魚を食べていますが、料理されたものを食べると、もとの姿をイメージしにくいように思います。実際に自分たちで育て、それを食べたとしたら、自分たちがたくさんの命を頂ながら生きていることに気づくでしょう。
ただ、子どもたちに動物を殺させるということはかなりインパクトが強く、トラウマになる可能性もあります。「動物を食べるということはそういうこと」と言うことはできますが、一定の年齢にならないと受け止めづらいかもしれません。
あなたの子どもが通っている学校で、同じような授業が実施されているとします。子豚を買ってきて、育てはじめたのが2年前。ピーピー泣くので、名前は「ぴーちゃん」にしました。しかし最近、あなたの子どもは学校に暗い表情で通っています。育てた豚を殺して食べる時期が近付いているものの、ぴーちゃんがかわいそうで殺せないと、いうのです。
しかし学校は、当初の計画を最後まで行ってようやく、命の大切さを理解し、食べものに感謝するようになるのでは、という考えです。ただ本人は、イヤだと言い続けています。
さて、ここで皆さんに質問です。
もしあなたが親であれば、子どもにそのままプログラムを実行させますか? それとも学校を休むなり、学校側に中止をお願いするなりして、子どもの参加を止めさせますか? みなさんのご意見をお待ちしています。
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