日本列島は、春の花粉シーズン真っ只中。
花粉症に悩む方々は、薬やマスクなど花粉症対策をされていると思いますが、犬などのペットに付着する花粉の対策は行っていますか?
今回はLIONお洗濯マイスター片木徹也さんにお話を伺いました。
足裏以外にも花粉が付着
スギ花粉の飛散時期に30分~1時間の散歩の後に犬のからだに付着した花粉の数を測定すると、足裏だけでなく、頭や背中や腹側の毛にもたくさんの花粉が付着していることがわかりました。
これはつまり、お散歩後は、わんちゃんのからだ中に花粉が付着しているので、足だけを拭いてそのままおうちに入れてしまうと、おうちの中に花粉を巻き散らしてしまう可能性があるということ。特に飼い主さんが花粉症の方は要注意です。
そこで、できるだけ家の中に花粉を持ちこまないための、3つのポイントを紹介します。
1、花粉が多い時間帯を避ける
屋外における花粉の飛散量は、1日の中でも時間帯によって変化します。
スギ花粉の場合、(過去のウェザーニュース調査によると)都市部では11〜19時頃に多くなります。これは、気温が上がって午前中にスギ林から飛び出した花粉が、数時間後に都市部に到達するためと、上空に上がった花粉が日没後に地上に落下してくるため。これらの時間帯を避けてお散歩に出かけるようにしましょう。
2、帰宅後は犬に付着した花粉を落とす
散歩後のわんちゃんに付着した花粉は、シャンプーをすることで洗い流されますが、お散歩のたびにシャンプーをするのは大変。そこで、ぬらしたタオルなどで全身を拭きとることをおすすめします。またペット用の「水を使わないドライシャンプー」や「ボディ拭き取り用ウェットシート」の使用も効果的。花粉は手足だけでなく、お腹や背中などにも付着していますから、忘れずに拭き取ることが大切です。
3、ドッグウエアは玄関先で脱がす&こまめに洗濯
わんちゃん自身への花粉の付着を防ぐには、ドックウエアが有効です。
ただ、帰宅後は玄関先で脱がせて、洗剤でお洗濯して花粉を取り除くことをおすすめします。ダウンコートなどすぐにお洗濯できない場合は、花粉をはたいたり、衣類用粘着ローラーなどを使って出来るだけ落とすように心掛けましょう。
また、花粉の飛散量が多い時期は、ドッグウエアは表面ができるだけ凹凸していない素材のウエアを選ぶようにしましょう。ニット生地や起毛素材など、表面が凹凸している素材のウエアは、花粉が付着しやすいので、特に花粉症の飼い主さんは避けたほうがよさそうです。お散歩用のウエアは、お洗濯の時ペットの布製品用の柔軟剤で仕上げておくと、静電気による花粉の付着を防ぐことができるのでおすすめです。
最近では、人間だけではなく、犬などのペットも花粉症の症状が出る場合があることが分かってきています。
飼い主だけでなくペットの花粉症の症状を少しでも緩和するべく、散歩の際の対策をお忘れなく。
参考資料など
Lidea(https://lidea.today/articles/1248)
(2019年3月7日ウェザーニュース「意外と盲点? 散歩後の犬に付着した花粉にご用心」より転載)
【関連記事】