ペロトン社のランニングマシン「Tread+」に関連した事故が相次いでいる。
アメリカ消費者製品安全委員会(CPSC)は4月17日、幼い子どもがランニングマシンに引き込まれる動画を公開し、同社のランニングマシンの危険性を警告した。
動画には、ボールで遊んでいた子どもがランニングマシンに引っ張られて、マシンの下に引きずりこまれそうになっている様子が映る。
子どもは一度体をマシンから離すことに成功したが、またすぐに引きずり込まれてしまった。最終的には逃れられたものの、とても危険な状態だ。
(編注:下の動画には、子どもがランニングマシンの下に引き込まれる映像が含まれています)
CPSCによると、「Tread+」をめぐってはこの出来事を含めてこれまでに39件の事故が起きており、1人の子どもの死亡が明らかになっている。
同委員会は声明で、「CPSCはペロトンのTread+が、子どもたちに怪我や骨折、死に至る重大なリスクをもたらすと考えています」と警告し、子どもがいる家庭では、すぐに使用を中止するよう注意喚起している。
子どもだけではなく、ペットが引き込まれる事故も起きていて、CPSCは「もしランニングマシンを使う場合は、子どもやペットがいない鍵がかかった部屋での使用にとどめ、近くに物を置かないよう」求めている。
これに対しペロトンは声明で「警告と安全基準を守っている限り、Tread+の使用を止める理由はありません」とCPSCの警告に反論。
「Tread+が安全基準に従っているにも関わらず、CPSCが弊社との協議をせずに不正確で誤解を招くプレスリリースを発表したことを残念に思います」と抗議した。
また一方で「16歳以下の子どもはTread+を使用すべきでなく、使用時は子どもやペットや物を常に離して欲しい」とも求めている。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。