山火事で大きな被害を被ったハワイ・マウイ島で、ソーシャライトで実業家のパリス・ヒルトンさんが家族とバケーションを楽しんでいたことが非難されている。
この火災による死者数はこれまでに100人を超え、マウイ島西部のラハイナは壊滅的なダメージを受けた。
ハワイのジョッシュ・グリーン知事は8月10日に非常事態宣言を出して、不要不急の旅行でマウイ島に来ないよう呼びかけたほか、避難している住民や緊急作業員のために、西マウイのホテルや宿泊施設を出て欲しいと観光客に求めた。
そういった状況の中で、ヒルトン氏は火災直後の8月12日に、家族と一緒にマウイ島のワイレアリゾートで過ごしているところを目撃された。
デイリーメールが公開した写真には、ヒルトン氏と夫のカーター・リウム氏が生後7カ月の子どもとともにラハイナからわずか30マイル(約48キロ)のビーチで楽しそうに過ごす様子が写っている。
この写真が報道されると、ネット上には「マウイでバカンスなんて、ゾッとする」「山火事で大きな被害を受けた地元の人たちと観光客の完璧な対比だ」などの批判が続出。
「生き残った人たちを優先するために、今マウイ島に旅行しないで」と呼びかけたハワイの出身の俳優ジェイソン・モモア氏と比較する投稿もあった。
ヒルトン氏に対する批判が高まる一方で、ハワイ観光局によると、ほとんどの観光客がマウイ島を出てほしいというに呼びかけに従った。
観光局は「今後数週間、連邦や州、郡、西マウイコミュニティ、旅行業界は自宅や職場から避難せざるをえなかった住民が元の生活に戻れるようにするために、資源と注意を集中されなければならない」と述べている。
また、火災による大気汚染も懸念されており、西マウイのホテルは状況が安定するまで予約を一時停止しているという。
全米防火協会によると、今回の火災で、約4500人以上のハワイの住民が避難を余儀なくされた。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。