【三井不動産レジデンス】障がい廃棄素材から生まれた「パラアート」を全国17物件のマンションに設置

障がいのある人の幅広い芸術活動と、その作品を意味する「パラアート」。障がい区分、技法、表現(障がい特性)にとらわれない作品の数々が設置される。

日常を彩ったり、社会へのメッセージを託したり、芸術はいろいろな形で日常に溶け込んでいる。

三井不動産レジデンシャル、三井デザインテック、studioFLAT、サプティーは、三井不動産レジデンシャルが今後、分譲、賃貸する原則全てのマンション共用部にパラアートを設置することを発表した。

パラアートとは?

「パラアート」とは、障がいのある人の幅広い芸術活動とその作品を意味する言葉。障がい区分、技法、表現(障害特性)にとらわれない、多様な活動や作品を包括している。

本プロジェクトは、三井不動産レジデンシャルに加え、多数のスポーツチームのウェア、幟(のぼり)などの印刷や会場装飾を手掛けるサプティー、2021年からパラアートのサブスクリプションサービス「PARA ARTサブスク」等で同社と協業しているstudioFLAT、反物の加工等を担う三井デザインテックの4社により実現した、パラアートをより身近に感じられる取り組みだ。

第一弾として、首都圏12物件をはじめとする全17物件の共用部で、約30点の作品を設置するという。

展示するアートの一例
展示するアートの一例
三井不動産レジデンス

本プロジェクトは、持続可能な社会の実現に向け、廃棄素材から生まれた作品に焦点を当てている。

例えば、スポーツ競技場を彩った廃棄予定の幟などを回収し館内サインに生まれ変わらせたり、廃棄化粧品を絵の具の一部として利用した絵画を選定したり、その方法はさまざまだ。

パラアート展示までのプロセスには、回収した廃棄素材を提供するための加工(リサイクル)やアーティストとの契約などをはじめ、異なるステークホルダー同士の分業がポイントとなっている。

パラアート展示までのプロセス
パラアート展示までのプロセス
三井不動産レジデンス

三井不動産グループは「共生・共存・共創により新たな価値を創出する、そのための挑戦を続ける」を企業理念に掲げており、「社会的価値の創出」と「経済的価値の創出」の両輪として捉え、社会的価値から創出される経済的価値によって、更に大きな社会的価値の創出の実現を目指しているという。

2024年4月の新グループ経営理念策定時には「GROUP MATERIALITY(重点的に取り組む課題)」として、「産業競争力への貢献」「環境との共生」「健やか・活力」「安全・安心」「ダイバーシティ&インクルージョン」「コンプライアンス・ガバナンス」の6つを特定。本業を通じてこれらの課題解決に取り組み、サステナビリティに貢献していくと発表している。

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