「パラ・パワーリフティング」という言葉を知っているだろうか。
パラ・パワーリフティングとは、下肢障がいがある人、または低身長の人を対象としたベンチプレス競技だ。
日本パラ・パワーリフティング連盟は3月1日(土)と2日(日)に「第25回全日本パラ・パワーリフティング国際招待選手権大会」を開催する。
パラスポーツを構成する3要素

本大会では、参加標準記録を突破したトップ選手たちが集い、日本No.1をめざして記録を競う。
デザインや告知動画・大会演出曲の作成などは、さまざまな領域の企業や学生が担い、それぞれの技術を活かした方法で大会を盛り上げている。
大会の翌週には、労働条件の改善や平等な政治参加を求めた女性たちによる運動の成果を認識し、ジェンダー平等を考える「国際女性デー(3月8日)」が控えている。
これに先駆けて、同連盟はパラ・パワーリフティングを構成する「上げる」「応援」「インクルージョン」という3つの視点、そしてパラスポーツを構成する「見る・支える・活用する」の3つの視点から、大会を盛り上げている女性を紹介している。
大会を盛り上げる多様な領域の女性たち

本大会や競技に寄せる思いについて、視覚と肢体の重複障がいがある、女子79kg級選手の田中秩加香さんは「自分なりの工夫を積み重ねながら、心身に耳を傾け、コーチ、スタッフの方々へ重複障がいの理解が広がっていく事を願いながら、常に記録更新を念頭に、コツコツと継続していければと思っています」と語っている。
また、本大会のデザインを手がけた、電通・アドバンストクリエイティブセンターでアートディレクターを務める石田沙綾子さんは「シンプルな中に予想外の魅力や新しい発見がある奥深い競技で、虜になっていつも応援しています」とコメントし、本競技に強い魅力を感じているという。
また、本大会は日本工学院八王子専門学校の6つのカレッジ(クリエイターズカレッジ/デザインカレッジ/ミュージックカレッジ/ITカレッジ/テクノロジーカレッジ/スポーツ・医療カレッジ)ともコラボしている。

学生がそれぞれの得意分野で活躍し、メインビジュアル、告知動画、大会演出曲の作成などを通じて大会運営に携わっている。また、学生からの提案で、本大会では初となる「応援Tシャツ」も作成。客席を応援ビジュアルで彩り、観客も視覚的に応援の雰囲気を楽しめる仕掛けとなっている。