プレイボーイ誌モデルや俳優として活躍してきたパメラ・アンダーソンさんは、周囲の人たち、中でも男性からの期待に応えて生きるのをやめたようだ。
超フェミニンでグラマラスな外見をしていたアンダーソンさんは、1990年代に女性の美の基準を達成不可能なところまで引き上げた一人だ。それ以降、ずっと濃いメイクがトレードマークだった。
そのアンダーソンさんが、2023年9月に開かれたパリのファッション・ウィークにノーメイクで参加。これまで見せてこなかったナチュラルな姿が大きな反響を呼んだ。
アンダーソンさんは、メイクを止めたことで「癒しを経験した」とファッション&ライフスタイルメディア「ハイスノバイエティ」の2024年2月掲載のインタビューで語っている。
現在は、ローズオイルやシアバターなどより自然な素材を使った美容を取り入れているという。
また、専属メイクアップアーティストを持たないという決断が、身近な人々、特に息子のブランドン・トーマスさんとディラン・ジャガーさんを不安がらせたとも明かした。
「息子たちから『ママ、メイクアップチームがいなきゃダメだよ』と言われました。タレントエージェントからも『メイクアップチームが必要ですよ!スタイリストはどこにいるの?』と聞かれました。私が『ドレスは自分で着られるし、ブラウスのボタンを誰かに留めてもらう必要はない。自分でやれる』と言ったら、みんな驚愕していました」
一方で、ノーメイクで生きるというアンダーソンさんの決断は、多くの俳優から称賛されている。
スカーレット・ヨハンソンさんはパリ・ファッションウィークでのアンダーソンさんのノーメイクについて「美の基準を拒否する姿は、女性たちに力強いメッセージを送る」とコメント。
ジェイミー・リー・カーティスさんは「勇気と反逆の行為に、感銘を受け圧倒されています」と称えた。
アンダーソンさんは、自身を有名にしてきた姿は「本当の自分ではなかった」ともハイスノバイエティのインタビューで語っている。
「実は子どもの頃からおてんばで、ドレスを着たいと思ったことはなかったんです。運動好きで、泥遊びをしていました」
「本当の自分ではない」スタイルを受け入れた理由について、次のように語っている。
「私たちは皆、『成功して、あれやこれやを手に入れて、周りの人にかっこよくておしゃれで、尊敬されていることを示したい』と思い込まされます。そうやって後に残るのは、借金と高級車だけ。まるで年齢と追いかけっこするようなものです。勝ち目はありません。人生とはそんなに決まりきったものではありません」
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。