お笑いコンビ「カラテカ」の矢部太郎さんが8月23日、Twitterで、自身の生活を描いた漫画『大家さんと僕』に登場する大家さんが亡くなったことを報告した。
「『大家さんと僕』の読者のみなさまへ」と題したコメントで大家さんの訃報をファンに伝えた矢部さん。
「お見送りをしたいまは、大家さんと過ごした日々を思い出しながら、ただただご冥福をお祈りするばかりです」と記し、「もっと話したかったし、聞きたいこともたくさんありました」と思いを明かした。
「大家さんは8月が一番好きだと言っていました。理由は戦争の番組をたくさんやってくれるから」と大家さんの人柄を振り返った矢部さん。
今年の終戦記念日には、「矢部さんは戦争にとられたくない」という大家さんの言葉を漫画にしてツイートしていた。
「大家さんと僕」は、矢部さんが、賃貸で暮らしている一軒家の階下に住む80代の大家さんとの交流を描いた漫画だ。
ユニークな"二人暮らし"のエピソードから伝わってくるほっこりした日常と、ユーモア溢れる大家さんの人柄が人気を博している。4月には第22回「手塚治虫文化賞」の短編賞を受賞した。6月の授賞式で、手塚治虫さんの長女・手塚るみ子さんと対談した矢部さんは、漫画家としてこれから描いてみたいことを問われ「大家さんのことをもっと知りたいですね」と応じた。
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2017年12月にハフポスト日本版のインタビューに応じた矢部さんは、大家さんとの暮らしについて「家に帰って明かりがついていると、帰ってきたなとほっとした気持ちになります」と語っていた。
同世代だと気を遣うこともあるが、大家さんとの会話は楽しいと話した矢部さん。「周りの人に大家さんの話をするうちに、ああこれはもしかして、家族なのかもしれないってだんだんわかってきました」と話していた。