死にかけていた赤ちゃんキリン、ずっと見守っていた番犬と大親友に 頭を寄せ合い一緒に毛づくろい

ジャズとハンターは、お互いが大好きです

南アフリカで、親を失った赤ちゃんキリンが一頭の犬に見守られてすくすくと成長しています。

動画にうつる赤ちゃんキリンと犬は、互いの毛づくろいをしたり頭を寄せ合ったりととても仲良し。

「キリンのジャズと、ベルギー犬のハンターの間に生まれた絆と互いへの理解は、驚くべきものです」と、投稿コメントに書かれています。

ジャズを保護しているのは、南アフリカ・リンポポ州で、密漁で親を失ったサイの子供たちを世話するNPO「リノ・オーファネージ」。

同NPOがジャズを保護したのは11月中旬でした。親に捨てられ、昏睡状態で弱っていたところを発見され、保護されたとリノ・オーファネージはFacebookに綴ります。

発見当時ジャズは生後2〜3日とみられ、脱水症状を起こして衰弱していました。獣医が静脈栄養を補給すると、ジャズは徐々に元気を取り戻し、立てるようになったそうです。

そのジャズにずっと寄り添って見守っていたのが、ハンターでした。ハンターはリノ・オーファネージで番犬をしたり、密漁の取り締まりを助けたりしています。

「ハンターは一日中、ジャズの部屋で、ジャズとスタッフのそばにいました。その間、兄弟のデュークが近づくことも許しませんでした」

「ジャズが昏睡状態だった時は食事もせず、ジャズの体調が良くなってようやく、ハンターも食事を始めました」と、Facebookには書かれています。

二頭を撮影した写真も、たくさん投稿されています。

The Rhino Orphanage Facebook
The Rhino Orphanage Facebook
The Rhino Orphanage Facebook

種を超えた愛情と友情に、たくさんの応援コメントが寄せられています。

それにしてもなぜ、ハンターは自分とは違う生き物であるキリンのハンターに、愛情を注いでいるのでしょうか。

「犬の愛:犬はなぜ、そしてどうやってあなたを愛するのか」の著者で、アリゾナ州立大学の心理学者クライブ・ウェイン氏は、犬は人間だけでなく、様々な生き物との絆を深める能力がある、と考えています。  

同氏によれば、犬には種を超えた愛を育むユニークな能力が遺伝子に備わっているそうです。

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