エネルギーを光として長時間にわたって徐々に放出する「夜光」材料の能力は、非常用標識から光学的画像化までさまざまな状況で利用されている。
こうした材料の大半は、無機希少元素を使用しており、合成時に極端な処理条件が必要である。
今回、嘉部量太と安達千波矢(九州大学)は、別の解決策を提示している。
有機発光ダイオードの分野では、有機分子の励起特性はすでに最大限に利用されており、彼らは、この励起特性を化学の力を使って制御し、2種類の単純な分子を混ぜ合わせて、蓄えたエネルギーを光として数秒から数時間にわたって徐々に放出させる方法を示した。
安定性の問題はまだ解消されていない(おそらくカプセル化によって解決できる)が、この新材料の透明性、可溶性、柔軟性、色調節性は、さまざまな用途に魅力的である。
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Nature550, 7676
原著論文:
doi:10.1038/nature24010
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