【こちらもお勧め】ATMに魚を貼り付けた米17歳を逮捕。日本への進出をにおわせる投稿も
アメリカ・オレゴン州でタンクローリーが横転して大量の若いサケが放り出されたものの、8割近くが生き延びた。
オレゴン州野生生物局によるとタンクローリーは3月29日、州北東部のルッキンググラス養殖場で育てられた約10万2000匹のサケをイムナハ川に放流するため運搬していた。
Advertisement
しかし、全長約16メートルのタンクローリーは養殖場近くの急カーブを曲がり切れずに横転。道路上を横滑り、岩だらけの川岸でようやく止まったという。
野生生物局によると、この事故で2万5529匹のサケが死んだものの、約7万7000匹はすぐ横のルッキンググラス川に流れ込み、生き延びた。
運転手は軽傷で済み、命に別状はない。死んだサケは近くに住む先住民らの助けを借りて回収されたという。
ルッキンググラス養殖場では、スネーク川下流に建設されたダムの影響などで減少したイムナハ川のサケを増やすために、成魚の採集や卵の孵化、稚魚の放流などを行っている。
Advertisement
事故で死んだサケは、2024年にイムナハ川に放流予定だった総数の約2割に相当する。養殖場の管理者は、2026年と2027年に戻ってくる成魚が約500~900匹減少すると予想している。
その一方で運よくルッキンググラス川に放たれた約7万7000匹は、戻ってきて産卵し、最終的に350~700匹の成魚になるだろうと考えられている。
野生生物局のアンドリュー・ギブス氏は、「トラックを運転していた野生生物局の職員が重傷を負わなくてホッとしています。事故が今後の繁殖用魚の採集や生産目標の維持に影響を与えることはないでしょう」と述べている。