SIMフリーAndroid、OPPO(オッポ)の名前をCMで目にした人も多いのでは。実は、スマートフォンシェアで世界第4位(※2)というメガブランドだ。
ミドルレンジ機種、OPPO Reno5 Aの好調を背景に日本市場での成長が著しいOPPOが、ユーザーとスマートフォンメーカーの大きな転換ともいえる決断をした。その象徴が6月23日に発売した新機種、OPPO Reno7 Aだ。コンセプトは「ときめき、長持ち」。いわば、ずっと長く快適に使えて、ユーザーにも環境にも優しい機種だという。
その大胆な決断とスマートフォン市場の展望をブランドディレクターの黒川進一さんに聞いた。
スマホの命は、短すぎる。「長く使えるスマホ」が登場する必然
━━ ずっと長く使えて、環境にも優しいOPPO Reno7 A。どんな機種ですか?
いちばん大きいのはサステナブルなアプローチですね。 「愛着をもって長く使いましょう」というメッセージをはっきり打ち出しています。長く使うことは環境負荷の低減につながりますよね。
━━ スマホメーカーとしては斬新なアプローチ。どんな発想から生まれたのですか?
OPPOはユーザーの生の声をかなり重視しています。定期的な調査の他、ユーザーとSNSでも積極的にコミュニケーションをとっています。その中で「長く使うと動作がもたつく」「バッテリーの持ちが気になる」「本体のデザインに飽きる」という声が大きかった。
じゃあ、要望をすべて解決する機種を考えようというのが開発のきっかけ。気に入った一台を長く使える。それってサスティナビリティだよね、という気づきが途中でありました。
目覚ましい機能の登場もひと段落? 消費者が「賢い選択をするステージ」に入った
━━「長く、愛着をもって快適に使える」のは新しい着眼点。スマホ市場やユーザーニーズの変化もありましたか?
今はいろいろな機能が一台に詰め込まれ、ユーザーが求めることがなんでもできる機種が市場に溢れています。ローエンドからハイエンド機種まで選択肢も多い。一方で、驚くような新機能・新技術はなかなか登場しなくなりました。ユーザーが俯瞰的に、自分にとって何が必要で、いくらスマホにかけるのか「賢く選択する」フェーズに入って来ている気がします。
そこには「自分に合ったモノを長く使えばいいんじゃないか」というサステナブルな感覚もあるのだと思います。シンプルだけど、すごく明快な答えです。
━━ ユーザーニーズが変化する中、OPPO Reno7 Aで重視したことは?
しっかり使えて、壊れにくくてサクサク動くこと。飽きないためには愛着がもてる、本体のデザインも大切です。ニーズと技術、デザインのバランスがとれた一台を目指しました。
同時に、ユーザーの「長く快適に使いたい」という気持ちを満足させ、サステナビリティにつながる選択肢=機種を差し出すことも大事だな、と。
ちなみにOPPOでは環境負荷の少ない、またはリサイクルがしやすい素材を使える本体構造にしています。電気・電子機器の特定有害物質を除外するEUのローズ指令(※3)も遵守。外箱の塗装には環境に優しいSOYインクを採用しています。
日本人が望む機能を「全部のせ」。さらに36カ月後もサクサク動く秘密とは
━━ 機能でこだわったことは?
まずは「長く使える」を支えるシステム劣化防止機能。システム稼働力を快適に維持する工夫で、システムの劣化度を36カ月間の使用で5%以下に抑えました。つまり、36カ月経っても購入時のようなサクサクとした操作感が持続します。さらにストレージ用メモリを拡張することもできます。
「薄くて軽い」も重要です。昨今のスマホは機能の拡充や画面の大型化に伴い、本体が大きく、重くなっています。OPPO Reno7 Aは従来機種 OPPO Reno5 Aとの比較で、約0.6mm薄い、約7.6mm。重さも約7g軽い、175g。さらにユーザーニーズの高かった約6.4インチの大画面有機ELディスプレイと4,500mAhの大容量バッテリーを採用しつつ、この薄型軽量ボディに仕上げました。
━━ 日本人が求めることもしっかりキャッチアップしたとか。
防水・防塵・FeliCaですね。日本では非常にニーズが多い、いわば「三種の神器」のようなもので、Reno Aシリーズでは最初から搭載していました。さらにOPPO Reno7 Aの防水・防塵技術は、「IPX8・IP6X」という高レベル仕様になっています。
ディスプレイも世界最大級のガラスメーカーAGCと提携して強靭なガラスをセレクト。従来機種OPPO Reno5 Aとの比較で強度が約2倍になり、割れにくさも加わりました。バッテリーの持ちも改良。さらに、夜間の充電率をコントロールして過充電を防ぐことができる、バッテリーガードという機能をOSに搭載しました。もちろん、高機能なカメラなどスマホに求められることはしっかり押さえています
━━ キラキラと輝く、グロッシーなルックスも印象的です。
玉虫色に輝くけれど触るとマットという、相反する要素で開発しました。その過程では「日本の伝統的な要素やアニメ文化をどう融合させるか」もテーマにありました。
また、一歩先の先鋭的なデザインだと、その時は新しくて飛びつきたくなる。けれど飽きられてしまう可能性もあります。OPPOが大切にしているのは「半歩先」。ミニマルながらスタイリッシュなデザインは大前提で、少しだけ先を行くデザインで長く使ってもらう。そんな絶妙なラインを模索して作っています。
長く使える=企業の利益は減少? あえてそれを選ぶ、OPPOが大事にしたいユーザーとの絆
━━ 買い替え期間が延びる「長く使える」機種は、企業にとっては短期的な利益が下がるように思えます。
確かに毎年発売している製品をユーザーが早い頻度で買い替えるのは、企業にとっていい話です。ですが、OPPOが目指しているのは、日本市場でお客様に認められて、良きバディ(相棒)になること。
今やスマホは、毎日肌身離さない身近な存在です。そのためにも「長く愛着をもって、しっかり使える」機種を提供すること。それがサステナビリティにつながる。こうしたOPPOが取り組んでいる姿勢に共感して選んでいただくほうが次につながり、ロングスパンで見ると企業にとってもブランドにとってもいいことだと思います。
━━ スマホの選び方、使い方そのものが変わりますね。
長く、自由に使うのが格好いいという意識がOPPO Reno7 Aで芽生えると、ユーザーやスマホ市場の雰囲気が変わるんじゃないかと思います。
例えば選びに選んだ末に購入し、毎日一緒に過ごしてその人なりの“味”が出てきたスマホが「自分だけのものだからこそ格好いい、これが好きだから」のような。それに今は、サステナブルなアクションが自然なことになっていますよね。私はサーフィンが趣味なんですが、今や海を訪れた人が自然にゴミ拾いをしている。「海に入ったんだから、ついでにゴミを拾って帰ろう」と、すごくナチュラルに。
スマホもそうしたサステナブルを意識した選び方、長く使うという新しい概念でリビルドされていく気もします。OPPO Reno7 Aがそのきっかけになれたら嬉しいですね。
YouTubeで配信しているOPPO Reno7 Aの製品コンセプト動画。キャラクターの「ナガモッティ」と購入者の関係が、愛着が湧いて手放せない相棒のような存在としてエモーショナルに描写される。
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コンセプトも、選び方も、使い方も新しい視点をもたらしたOPPO Reno7 A。お気に入りの一台を、買った時のときめきそのままで使い続けられたら。それが、人と環境に優しいアクションにつながるのなら──。
ガジェットとの関係に新風を吹き込んだ今後に、要注目だ。
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