東京オリンピック・パラリンピックが7月に開幕する。1964年以来56年ぶりの東京開催で、オリンピックでは史上最多の33競技・339種目でメダル争いが展開される。
開会式は7月24日に国立競技場(東京新宿区)で行われるが、日本の“お家芸”と称される柔道や体操、それに金メダルを十分に狙える競泳や野球・ソフトボールなどの注目競技の日程をチェックしておこう。
■開会式(7月24日)閉会式(8月9日)
■柔道(7月25日〜8月1日)
注目種目の1つが日本のお家芸・柔道だ。男子は井上康生監督が率い、60キロ級の高藤直寿選手や、73キロ級でリオ五輪金メダリストの大野将平選手ら有力選手が揃い踏み。
女子では、2019年の世界選手権覇者で、いち早く代表内定を勝ち取った78キロ級の素根輝選手らに注目だ。
競技は7月25日から始まり、この日は女性48キロ級と男子60キロ級の予選と決勝が行われる。8月1日まで続き、毎日各階級のメダリストが誕生する。
■体操競技(7月25日〜8月4日)
リオ五輪では内村航平選手や白井健三選手の活躍で2つの金メダルを獲得した体操。2月時点で代表争いは混沌としているものの、今大会でも金の期待がかかる。女子ではエース・村上茉愛選手の躍進に注目だ。
男子は7月25日に、女子は26日から予選が始まる。
その後男子団体は27日、個人総合は29日に決勝が行われる。女子団体は28日、個人総合は30日に決勝だ。種目別は8月2日から4日までの3日間、連続して行われる。
■競泳(7月25日〜8月2日)
リオ五輪では、萩野公介選手や金藤理絵選手らのメダル獲得に湧いた競泳。瀬戸大也選手が競泳の代表主将を務める。
7月25日に予選が始まり、8月2日まで競技は続く。前回、日本勢が金・銅をダブル獲得した400メートル個人メドレーは26日に決勝。
■野球(7月29 〜8月8日)
野球は横浜スタジアムがメイン会場。開催都市提案による追加競技として復活し、北京五輪以来の実施だ。WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)や世界野球・プレミア12といった国際大会で実績を積み重ねてきた日本代表。金メダル獲得は至上命題といっていいだろう。監督はヤクルトと日本ハムで活躍した稲葉篤紀氏。
鈴木誠也(広島)、山田哲人(ヤクルト)、柳田悠岐(ソフトバンク)らが形成するとみられる打線は強力でスピードもある。千賀滉大(ソフトバンク)や山本由伸(オリックス)ら若い投手陣も万全だ。
オープニングは7月29日に福島県営あづま球場で。その後、ノックアウトステージを勝ち抜き、8月8日の決勝戦を目指すことになる。
■レスリング(8月2日〜8月8日)
女子が4つの金メダルを獲得したレスリング。姉妹揃って代表入りを決めた57キロ級・川井梨紗子選手と62キロ級・川井友香子選手らに注目だ。
男女ともに競技開始は8月2日から。8月8日まで競技は続く。
大会は8月9日の閉会式をもって終了。8月25日開幕のパラリンピックへ続くことになる。