古着を着ることが環境を守る? 米女優オリヴィア・ワイルドの古着だけのコレクション開始

毎年およそ320億着の衣類がアメリカ市場のために生産されているが、ナントその約65パーセントがゴミとして終わっている。
オリヴィア・ワイルドとThreadUPがコラボしたファッションライン「Choose Used」
オリヴィア・ワイルドとThreadUPがコラボしたファッションライン「Choose Used」
ThreadUP

女優のオリヴィア・ワイルドが、新たに古着のファッション・コレクションを発表した。 

大量生産で低価格のファスト・ファッション文化に対抗する取り組みの一環として、全て古着で作られた、他に類を見ないファッション・ラインを築くため、オリヴィアは自身の会社「Conscious Commerce」を、古着専門店の「ThredUP」と、提携した。

ThredUPは中古の衣類やアクセサリーをオンライン上で売買できるリサイクル・ショップで、現在、世界最大の中古衣料品市場である。

「Choose Used」と呼ばれるオリヴィアのコレクションは、古着を着ることが恥ずかしいというイメージを払拭し、ファスト・ファッション文化と戦っている。

 「私たちはファッションの大量破棄の危機に面しています。古着を売買することはそれを救う素晴らしい貢献になります」とオリヴィアは、ハフポストに語った。

 「私はいつもビンテージを好きで、誇りを持って古着を着ています。だからこそThredUPの『素敵な洋服を大事に着続け、ゴミ処理場とは無縁のものに』というミッションに惹かれたのです」

 「このコレボレーションによって、みんなが古着を好きになり、 ファッションによる環境への影響を軽減できれば嬉しいです」

ファスト・ファッションは大産業だ。毎年およそ320億着の衣類がアメリカ市場のために生産されている。しかし、その約65パーセントがゴミとなって終わるのだ。その無駄な衣類ゴミにより、ファッション業界は世界で2番目に汚染的な業界となっている。 

その一方、古着産業は現在200億ドル(約2兆2,388億6千万円)になるとされ、今後5年の間に2倍に成長すると言われている。

残念ながらThredUPのサービスは現時点では日本から利用できないが、国内にもメルカリなどのフリマアプリや、リサイクルショップが多く存在する。

1度は「ステキ!」と惚れて買ったはずの洋服。時が変わり流行や志向が変わっても、無駄にしないように上手にサービスを利用していきたい。

ハフポストUS版の記事を翻訳、編集、加筆しました。

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