奥村チヨ、年内で芸能界引退「大変幸福でした」【手紙全文】
「恋の奴隷」などで知られる歌手の奥村チヨ(70)が、今年いっぱいで芸能界から引退することが明らかになった。所属レコード会社が6日、本人からの手紙を添えてFAXで発表した。1965年の歌手デビューから52年。歌手としての引き際が肝心とする独自の美学による決断となった。
「ファンの皆様へ」と題した手紙で「私 奥村チヨは1月24日発売のアルバムに新曲"サイレントムーン"を入れ 今年いっぱいで歌手活動を卒業する事を決心致しました」と報告。「今迄ファンの皆様そしてスタッフの皆様にささえられいつも元気を頂き本当に楽しくお仕事をさせて頂き大変幸福でした」とつづった。
65年に歌手デビュー。4枚目のシングル「ごめんネ...ジロー」(65年)がヒットし、69~70年に発表した「恋の奴隷」「恋狂い」「恋泥棒」の"恋3部作"の大ヒットにより人気歌手の地位を確立。71年に発売された「終着駅」の作曲を手がけた浜圭介氏と74年に結婚した。『NHK紅白歌合戦』には3回(69・70・72年)出場している。
奥村は今月24日に卒業アルバム『ありがとう ~サイレントムーン』を発売。デビュー時からのヒット曲に加え、新曲「サイレントムーン」を新録し収録する。奥村は「最後に私は感動できる歌にめぐり会いました。"サイレントムーン"この歌で卒業したいと思います」としている。
以下、奥村の手紙全文(原文ママ)。
◆
ファンの皆様へ
私 奥村チヨは1月24日発売のアルバムに新曲"サイレントムーン"を入れ 今年いっぱいで歌手活動を卒業する事を決心致しました。
今迄ファンの皆様そしてスタッフの皆様にささえられいつも元気を頂き本当に楽しくお仕事をさせて頂き大変幸福でした。
又デビュー以来多くのヒット曲にも恵まれさらに私が40才代の時には"恋の奴隷"の歌と共に私のファッションもとても若い方々に気にいって頂き最高にハッピーでした。
私は人生はいつもひきぎわが大事だと思い本当は2014年に母が亡くなった時にもう完全にやめようと思っていたのですがついつい私の好きな作品とめぐり会ってここ迄来てしまいました。
私自身の事よりも今迄応援して下さったファンの皆様の事を思えば大変心が痛みますが長年に渡り今迄熱いエールを送り続けて下さり心から御礼と感謝を申し上げます。
そして最後に私は感動できる歌にめぐり会いました。"サイレントムーン"この歌で卒業したいと思います。
長い間本当にありがとうございました。
奥村チヨ
【関連記事】