オバマ氏は10月14日(現地時間)に、「広島と長崎の原爆の被爆者からなる団体、日本被団協がノーベル平和賞を受賞したことをお祝いします」とXに投稿した。
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「核兵器の脅威が高まり、核使用の脅しに対するタブーが薄れている今、日本被団協の活動は、核兵器がいかに恐ろしい犠牲を人々にもたらすか、そして核兵器のない世界の追求が子どもたちにとってより安全で安心できる世界を残すために不可欠であるかを、私たちに思い出させてくれます」
「日本被団協は個々の悲劇から力強い運動を築き上げて、私たちに共通する人間性を求めています」
オバマ氏自身も、「核兵器のない世界」に向けた姿勢や取り組みなどが評価されて、大統領だった2009年にノーベル平和賞を受賞している。
また、2016年には現職のアメリカ大統領として初めて被爆地・広島を訪れ、当時日本被団協代表委員だった坪井直氏(2021年に死去)と握手を交わした。
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中国新聞によると、坪井氏はオバマ氏に、原爆投下は「人類の歴史上、不幸な事柄だ」と通訳を介して述べ、「私は核兵器廃絶を決して諦めません。恨みを乗り越え、人類のために共に頑張りましょう」と伝えた。
アメリカのバイデン大統領も13日、「日本被団協のメンバーは何十年もの間、核兵器がもたらす壊滅的な人間の犠牲を証明する生き証人として、人類が耳を傾けるべき物語を伝えてきた」とホワイトハウスの声明で述べ、受賞を祝福した。
バイデン氏は、2023年に広島を訪れて原爆の生存者と会った際に「核兵器を完全かつ永久に廃絶する日を目指さなければいけない」と強く気付かされたとし、そのための進展を続けなければならないともつづっている。