忘れたころに2行のメールが来た。
「NowThisのオフィスで待っています」。わずか10日後にニューヨークに渡って仕事を始めようという案内だ。3年前、ニュース動画のコンテンツを作っているNowThisを取材し、日本進出に興味があることを聞いていた。とりあえず、NowThisのオリジナル版に日本語訳をつけるという無給のインターンとして2016年12月から2カ月間NowThisに通うこととなった。
スタートアップ企業がひしめくマンハッタン・ダウンタウン。なかでもひときわ人通りが多いソーホーの角に、レンガづくりの6階建ての建物がある。この2階にオフィスを置くのがNowThisだ。独自のウェブサイトを持つことなく、フェイスブックやツイッターなどのSNSプラットフォームにコンテンツを流していく「分散型メディア」の先駆けだ。ここ数年、急速に視聴数をのばして事業を拡大している。
ガラス戸を押して編集局に入ると、流れているのはごく小さな音量のポップスだ。キーボードを叩く音、それにマウスをクリックする音は聞こえるものの、PCに向かうスタッフの声は聞こえてこない。会話はすべて、オンラインチャットでやりとりされているのだ。チャットの内容は誰もが見られるようになっている。
ここがNowThisのニュース生産の現場だ。
平均年齢27歳のプロデューサーらが作る動画が月間約30億ビューを作り出す。フェイスブックなどのSNSに直接、22秒から90秒という短尺の動画ニュースを流していく。
視聴者の約8割が35歳以下のミレニアル世代。NowThisは、若者による若者のためのメディアなのだ。
NowThisのFacebookの画面(上)。NowThisはさまざまなSNSにコンテンツを出している(下)
◆ミレニアル世代に届くニュース動画とは スタートアップ企業NowThisNewsの現場
動画のシーンは、小気味いいほどテンポよく切り替わっていく。コーヒーショップの待ち時間のようなスキマの時間に、無音状態で、スマホで視聴できるよう、動画のすべてに字幕がついている。黄色と黒のNowThisデザインが随所に織り込まれ、どのタイミングで視聴しても、この動画がNowThisだと分かるようになっている。大量の情報がSNSを通じて流れる現在、生活線上に入り込み独特の存在感を放つ。流れ(Flow)の中で魅せるコンテンツを乗せるノウハウはNowThisの真骨頂だ。
マドレイン・ピタシンさん=NowThis内で
「最初の3秒でオーディエンスの心をつかまないと、動画としては失敗なんです」。入社して半年のアソシエイトプロデューサー、マドレイン・ピタシンさんが教えてくれた。
ジャーナリストを目指し、シカゴからニューヨークに来た23歳。学生時代はジャーナリズムの授業をとり、映像編集も地元メディアのインターンシップなどで学んだ。「ジャーナリストになりたかったからニュースメディアに入れたのは幸せ。ただ取材は自席でスカイプするのが主なのがちょっと残念だけど。いつかは現場に出て、ソーシャル・メディアを駆使した取材をしたい」と話す。
NowThis内のスタジオ
◆ 朝は視聴数確認から NowThisの平均的1日は
午前8時。1階にあるディーン・アンド・デルーカで買ったコーヒーを片手にヴァーシャ・シャーマさんは2階に上がってくる。オバマ大統領に昨年末インタビューをしたNowThisの顔だ。肩書は編集長。1階から上がる間、iPhoneを触り、社内のコミュニケーション・ツールとして利用しているスラックのメッセージをチェックする。席に着くと、部屋の真ん中にいる編集責任者のサラ・フランクさんと昨日の視聴数について確認し合う。自分たちが制作した動画がどれだけ見られているか、スタッフなら誰もがNowThisが独自開発したCMS(コンテンツ管理システム)でチェックできる。
奥のスタジオでは、毎朝ニュースダイジェストを口頭で伝えるライブプログラムを配信中だ。番組のナビゲーターは、ルーシー・ビガーさん。毎朝スタジオ入りする前には、オフィスの片隅のコンセントにヘアアイロンをつなげて自ら髪をセットし、小さな手鏡を見てメイクをしてから臨む。アシスタントはいない。
午前9時半。スタッフの多くが出社してきた。席につき、スラックのやりとりも活発になっていく。声は聞こえない。その代わりにオンライン上でやりとりするのだ。
新米プロデューサーのマドレイン・ピタシンさんは誰よりも早く出社する。「いつフィードがくるか分からないから座って待っていないと」と言う。他の人にネタを取られる前に着手する。競争なのだ。
フィードとは、ロイター、APなどから配信される映像だ。よく使うのは、ストーリフル(Storyful)というサービスだ。ユーチューブ(YouTube)などに上がったソーシャル上の素材をStoryful側が投稿者に事実であることを確認し、権利関係を整理した上で、各社に配信している。これを利用して編集していくのだ。
昨年11月の大統領選を境に人種間の緊張が高まり、1月には白人が拉致され黒人に暴力を受ける動画がソーシャル上に投稿された。彼女はStoryfulで素材を得て、一部モザイクをかけながらNowThisで流した。
編集局は、五つの「島」に分かれている。ミレニアル世代には欠かせないSNS「スナップチャット」に特化したコンテンツを作るデザイン中心の島。政治系のニュースを作る島。コメンテーターやデスクが座る中央の島。それに社会的な事象からおもしろおかしいニュースまで何でも扱う島。最後の島はドローンの駐留場つきの高層マンション計画やハイパーループで結ばれた輸送路など「未来」をみせるニュースを製作している。
トランプ大統領のスピーチのライブ映像をABCやCNNで聞きつつ、ツイッターなどソーシャルメディアに流れる情報を見ながら編成作業を進める=NowThis内で
自分の犬を連れてくるスタッフもいる。「シッターが今日はみつからなくて」と犬をオフィスで自由にさせる。犬がそれらの島を行き来しては、なでられたり膝に乗せられたり。笑みがこぼれ、画面から目を離す束の間の「OFFタイム」だ。
2時間が経った。プロデューサーが編集した映像ができあがってきた。編集に使っているのは、市販のアドビプレミアとアフターエフェクト。3~4人いるデスク役が、完成したニュース動画を、イヤフォンをつけてモニターしている。
「この音楽はちょっと物々しすぎるかな。もっとポップに」「映像の切り替えが少ないのでもっとデザインを入れて」
デスク役の指示を受けながらその場でプロデューサーがPCで動画を直し「Thatʼs cool!」の声を聞いて、完成だ。
その間も、デスクの脇をスタジオに向かうセレブや若者に人気のタレント、それに見学者たちが行き交う。台湾出身のパートタイムの男性は、お目当てのタレントに会えてうれしそうだ。だが、オフィス全体は静かだ。CNNの著名なアンカーが社内を取材した日も、セレブに慣れている社内のスタッフの中に特にざわついた雰囲気は見られなかった。CNNは大統領就任式の取材をするNowThisをミレニアル世代メディアの代表として取り扱おうとしていた。
NowThis内でCNNのアンカーが取材していた
昼どきになった。エディターたちが食べるランチは、プラスチック容器入りのパスタやサンドイッチ。自宅で作って持ってくるか、近くの総菜屋で調達している。デスクで食べることがほとんどだ。まれに外食することもあるが、チップを入れれば安くても15ドルはかかる。比較的物価が安いとされるブルックリンやクイーンズに部屋をシェアして住んでいるプロデューサーたちにとっては痛い出費になる。
ブルックリンのブッシュウィックに住むマドレインさんのある日のランチは、ピーナツバターを挟んだサンドイッチ。オフィスで用意される無料のコーヒーでサンドイッチを胃に流し込みながら、画面から離れなかった。
動画を流す時間やタイミングは、デスクが決める。軟派や硬派のネタを織り交ぜて一人たいてい2~4本を作るという。通勤時間、昼のランチタイム、午後5時以降などに流すことが多いという。
午後6時。スタッフたちが家路につき始める。オフィスの雰囲気も少し緊張感がゆるむ。
「誰かこのTシャツを一緒に買おうよ」
スタッフの1人が陽気に言った。トランプ政権をからかう一枚40~50ドルのTシャツを一緒に購入しようというのだ。リベラル支持だというスタッフが大半だ。トランプ派だとしても名乗りづらい雰囲気だともいえる。
「スタンスをはっきりしたほうがメディアとして信用される。だから我々の政治的スタンスはリベラルだ」とNowThisの代表エイサン・ステファノポロスさんは言った。
NowThisの代表エイサン・ステファノポロスさん=NowThisのオフィスで
◆設立は2012年ハフポの共同創設者が参画
NowThisは2012年にハフィントン・ポストの共同創設者のケネス・レイアー氏と元CEOのエリック・ヒッポー氏によって作られた。2016年10月にはグループナインメディア(GroupNineMedia)が立ち上げられ、その一部となった。レイアー氏の息子と娘がそれぞれ営む主要都市の総合情報メディア「スリリスト(Thrillist)」と動物愛護動画 「ドードー(The Dodo)」などが一緒になったかたちだ。同じ建物内にオフィスを持つが、運営は別だ。
私がNowThisに滞在していたのは、ちょうどGroupNineMediaとなったばかりの2016年12月から2017年2月にかけてだ。この時、貴重な瞬間に立ち会えた。
プロデューサーら40人が集まった編集会議。エイサン・ステファノポロス代表が、「我々は動画ニュースとして第一人者だ。これからは世界へ向かっていく」と高らかに宣言した。中国人の元留学生2人がこのオフィスで製作している中国語版に続き、他の言語を始めようとしている。
その会議では2017年の指針が示された。これまでとの一番の違いは、スタート当初に重要視していたおもしろおかしいニュースではなく、独自のニュースに力を入れていくとした点だ。
現在は1割ほどが独自コンテンツだが、その比重を増やす。いわばハードニュースへのシフトだ。
これは、バイラルメディアの先駆者であるバズフィード(BuzzFeed)がページビュー稼ぎのためにネコのニュースでスタートしたものの、途中からハードニュースにシフトしたのと軌を一にしている。BuzzFeedでは、元ポリティコのベン・スミス氏が編集長に就任し、その後、ピュリツァー賞受賞者を始め実力派の記者をつぎつぎに採用した。NowThisに既にあるテーマ部門は、政治、大麻、ポップス、未来、女性の権利、それに、アルコール。そこにスポーツ、経済も加える。さらに経験のある記者を5人程度採用し、独自ニュースの構築を目指す―。
「口当たりのよいもの」を作ることに邁進していた第一ステージから、ビューは取れないが知っておいて欲しいので流す「おせっかいメディア」の顔もあわせ持たせることを決めた。コストもかかるハードニュースへのシフト。第二ステージに入ったように見える。
とはいえ、一番の指標が「どれだけ見られているか」は変わらない。
ニュース編成の部屋と同じ階にあるビジネス部門の部屋では、6~12人の分析チームがいる。
コロンビア大学のジャーナリズムスクールを出たシャラブ・アッパディヤさんは「見られないニュースはニュースではない。いまや、伝え方がより重要になっている」と話す。
NowThisは独自のサイトを持たずフェイスブックやツイッターなどSNSに依拠する「宿り木作戦」をとってきた。これは、本体に翻弄されるという欠点を持つ。だが、コンテンツを欲するプラットフォーム側と定期的に連絡をとりながら乗り切ってきた。フェイスブックのアルゴリズムは随時変わる。だから、フェイスブックでは長尺がより配信されそうだとわかれば長尺を作り、一日14本以上配信するとエンゲージメントが下がるとわかれば配信本数を下げる。その時々のプラットフォーム側の「好み」にあわせてきたのだ。
編集部員やビジネス部門全員が集まる全体会議がビジネス部門の部屋で開かれた
◆テレビに代わる地位を 携帯シフトさらに加速
NowThisで働く若者の多くはテレビを持っていない。テレビを手放すのはミレニアルにとどまらない。「ネットフリックス(Netflix)とヴァイス(VICE)を見たいから一応持っているけれどね」と言っていたのはブルックリンに住む40代の教師。
アメリカでは三大ネットワークを見ようとしたらケーブル会社と有料で契約しなければならない。
いまやミレニアル層にとっては、テレビを持っていたとしても、それはテレビ番組を見るためではなく、大画面でネット上の映画をみたいという欲求を満たすためのものになっているのだ。
ニュースメディアの動画が向かう方向は明確だ。テレビを持たないミレニアルにとっての新しい「テレビ」の地位になりたい。
CBSテレビは一部の番組を独自に編成しスナップチャットに流すことを始めた。ライバルのNowThis NewsやBuzzFeed、Vox、the WallStreet Journal(WSJ)などがうごめく中に参入する。
文章で勝負していたWSJも記者の解説動画などで月約5千万のビューを稼ぐという。
流通経路がテレビやPCから解き放たれ、携帯でいかに流すかにシフトする流れはこれまで以上に加速している。
◆メディア全体では どんな動きがあるのか
2004年にフェイスブック、2006年にツイッターが創設された。ほぼ同時期の2005、2006年、ハフィントン・ポストやBuzzFeedなどテクノロジー発のメディアがあいついで創設された時期は、第一期メディアの変革期だといえる。2010年、非営利の報道機関でデジタルに力を入れてきたプロパブリカ(ProPublica)がピュリツァー賞を取ったことが象徴的な幕開けを予感させた。ソーシャルメディアの発展で、ニュースの流通の仕方と作り方が変わったのだ。老舗のニューヨーク・タイムズも2012年「スノーフォール」というデジタル向けリッチコンテンツを制作するなど、プリントからデジタルへの変換を果たそうとしていた。
デジタルの主な収益源の一つとしてネイティブアドが2014年にニューヨーク・タイムズに登場。全米でネイティブアドは賛否両論を呼んだが、その議論も落ち着いたようだ。マネタイズの方法も今は、購読料、広告、ネイティブアド、ニュースレター、イベントなどに収斂された。
飛ぶ鳥を落とす勢いで重要な特ダネを連発するアクシオスなど新興メディアの出現は止まらない。アクシオスは、今年1月に政治メディア・ポリティコの共同創業者が立ち上げた新興メディアだ。世界中のメディアが欲しがった4月の米中首脳会談の日程を特報した。トランプ大統領と習近平国家主席の初顔合わせの詳細日程だけではなく、2人がゴルフをしない情報をも伝え、世間を驚かした。政治ネタにとどまらず、BuzzFeedの上場予定など市場に影響をあたえる経済ニュースの特ダネもある。こうした極上の特報記事を背景に、富裕層などを対象に購読料モデルで年間100万円超を課金する可能性も示唆している。コア層に一級品のネタを届けるかたちだ。
ただ、これも市場ターゲットや表現の方法を変えただけだともいえる。
長行を廃し、項目を書き出しツイッターのように短行でニュースを伝えるという形式だ。抜本的に新しい技術によるものではない。そういった意味で、デジタル革命期の踊り場だといえる。
逆にいうと、課題も変わっていない。
ミレニアル層へどうアプローチするかは模索中だ。「ミレニアルはうなぎ(蛇)みたい」とデジタルマーケティング会議でアメリカの演者が言っていた。蛇みたいにくねくねしていてつかみどころがないということのようで、日本でもアメリカでもアプローチの仕方は模索中のようだ。
また既存メディアがテクノロジー発で生まれた新興メディアと同じように動きを軽くするために、どう組織改編を進めるかも同様だ。
NowThis編集部内
◆NowThis は若者に対しジャーナリズムを諦めない
NowThisを通じて学べるのは、それらの課題をうまく乗り越えているところだ。
表面はポップな様相だ。音楽にのせて画面の切り替えは早く、映画のシーンがニュースに挿入されたり、賛同できないニュースの合間にはおどけた表情をアップにしたり。「おもしろおかしいメディア」なのだ。
3年前のまだ狭いオフィスだった頃のNowThisに聞いた。「あなたたちはニュースメディアなのか、それともニュースを使ったメディアサービスなのか」と。その時に、セールス部門のトップのクリスチャン・トムさんは「それはどちらかな」と笑った。
デジタルメディアの成長の過程では、オーディエンスを獲得するために、ビューを稼げるものを中心にする段階がある。さらに、企業が自社ブランドを意識づけるためのブランディングコンテンツでマネタイズするには、企業ブランドにあうようにする必要がある。「真面目な」メディアとしてのブランドも確立することが有効で、メディアは自身のブランド価値を上げることに終始する。
そのため、今はこう言える。NowThisはいわゆるポップな様相をとりつつも、「知っておかねばならないニュース」を流している。成り立ちこそは「技術発(Tech First)」だが、そこに報道のDNAが入ってきているのだ。
ただ、報道といっても、従来の「客観的報道」という姿勢から離れて、ニュースに対する立ち位置を鮮明にしている点がこれまでの報道と異なる。「主張して議論をつくる」ことにより、社会を変えていこうという意欲が強いミレニアルに刺さるようだ。
「政治的ポジションは鮮明にする。その方が読まれるから」。そうエディターのサラ・フランクさんは話す。
ニュースメディアではないと思われていたこともあるNowThisだが、実際にはこの数年、NowThisはニューヨーク・タイムズの編集者とならんでメディアの会議にパネリストとして呼ばれている。ニュースメディア業界の内輪でもニュース会社として認識されたということのようだ。
日本でもネットニュースといえば、Abemaニュースがミレニアルから支持されてきている。テレビ朝日とサイバーエージェントが出資したAbemaTVのニュースの現場は、テレビ朝日報道局の頭脳を生かしながら、自由に意見が飛び交い、予定調和ではない雰囲気がある。
私は、既存メディアの新聞記者として、真逆の新興メディアで動画の世界をのぞかせてもらったのだが、WSJが「新聞」であるという意識がもはやないのと同じように、「ニュース」の媒体は動画、写真、ビジュアル、文章とマルチだ。Reader(読者)という言葉ではなく、テキストも動画も含めAudience(受け手)という言葉を使ってすでに久しいことからも分かる。
そんな中でも、あらためて強く感じたのは、メディアの強さはコンテンツの強さだということだ。「コンテンツは王様だ」という状況は変わらない。
たしかに「コンテンツは王様、流通は王冠」と言われる。王を王たらしめるための道具の王冠をないがしろにしてはいけないことは前提の上で、きちんとつくりあげたコンテンツを持つものが力を持つのが、メディア界だといえる。奇しくも、フェイクニュースが跋っこしているため、その点が見直されつつあるといえる。
既存メディアの記者としては、一記事を見れば、足を運び取材相手と関係を作り、一文に落とし、一秒を作っていく、その背景がよくわかる。愚直にコンテンツを作り上げる、たとえコストがかかっても。そのDNAを持つメディアが新しい表現方法と流通方法を獲得することで、勝者になる。
いろいろなメディアが沸き上がってきては朽ちていく、の繰り返しのマンハッタンで、一周回ってコンテンツは王様だという言葉を改めて実感した。流通や技術と編集が対等に話せる関係を築いていれば、コンテンツがよければニュースメディアは必ず生き残れると感じている。
◆◆◆
井上未雪
いのうえ・みゆき
朝日新聞デジタル本部員。
2003年に朝日新聞入社。岐阜総局、豊橋支局、国際報道(韓国留学)、名古屋報道センター。14年に米ニューヨーク市立大学大学院ジャーナリズムスクール起業家ジャーナリズムプログラムのフェローを経て、15年新メディアと新規事業を開発するメディアラボに配属。17年4月からデジタル本部内のA3編集部で編成と宇宙起業の取材を担当。
NowThisのオフィス外観=井上写す
テーマごとに分かれたNowThisのロゴ。Weedは大麻に関しての特集記事を扱う。Herは女性の権利についてだ
スタッフの飼い犬が自由にオフィスを動き回る