「NiziU」とは? メンバー全員の魅力を徹底紹介、世界を目指す“日本発”ガールズグループとして注目集まる

「Nizi Project(通称虹プロ)」から誕生したNiziU(ニジュー)。どんなグループなのか、メンバーのプロフィールなども含めて解説します。
NiziU(ニジュー)

2020年11月に正式デビューを控えるガールズグループ「NiziU(ニジュー)」に、注目が集まっている。9月12日には、音楽特番『THE MUSIC DAY』(午後2:55~10:54、日本テレビ系)で初歌唱する予定だ。

9人のメンバー全員の魅力や、NiziUに注目が集まる理由を紐解く。

NiziUとは?

NiziU(ニジュー)は、ソニーミュージックと韓国の大手芸能事務所JYP Entertainmentによる、日韓合同オーディションプロジェクト「Nizi Project」(通称・虹プロ)から誕生したガールズグループ。

オーディションの模様は、HuluやYouTube、日本テレビでの番組などで伝えられた。

韓国の有名プロデューサー、パク・ジニョン(J.Y. パーク)氏が総合プロデュースを手がけており、成長する姿を見せる「日本のアイドル文化」と、歌とダンスのクオリティーが完成された「韓国のアイドル文化」が融合したグループだ。

「日本から世界へ」を掲げており、グローバルでの活躍に期待がかかっている。

630日に配信限定リリースされたプレデビュー曲「Make you happy」のMV。YouTube再生回数は1億回を超えている。

NiziUのメンバーは?

(左上から時計回りに)アヤカ、ミイヒ、マユカ、リマ、リク、リオ、ニナ、マヤ(中央)マコ
(左上から時計回りに)アヤカ、ミイヒ、マユカ、リマ、リク、リオ、ニナ、マヤ(中央)マコ
『Make you happy』ジャケット写真

NiziUのメンバーは全部で9人。1万人を超える応募者から、オーディションを勝ち抜きデビューの夢を掴み取った。

マコ 19歳
リク 17歳
リマ 16歳
リオ 18歳
マヤ 18歳
ミイヒ 16歳
マユカ 16歳
アヤカ 17歳
ニナ 15歳

メンバーそれぞれのプロフィールと、オーディションでの名場面を紹介する。(掲載順はオーディションの最終順位より。年齢は2020年9月11日時点。)

頼れるリーダー、マコ

最終順位1位でデビューが決まったグループのリーダー、マコ。

生年月日:2001年4月4日生まれ
年齢:19歳

JYPエンターテインメントの練習生として、2年7カ月もの間、歌とダンスのトレーニングを積んでおり、圧倒的なパフォーマンス力を誇る。

東京合宿のダンスレベルテストでは、男性グループ2PMの「I’ll be back」を披露。力強く、圧巻のダンスを魅せた。

オーディションでは終始安定して高い評価を受け、グループで一番年上のメンバーとして、みんなを引っ張っていく存在だ。 

▼動画18分38秒ごろ〜

オーディションで急成長、リク

オーディションを通して驚くほどの成長を遂げ、最終順位2位でデビューが決まったのがリクだ。

生年月日:2002年10月26日生まれ
年齢:17歳

合宿トレーニングでは特技の空手を披露し、注目を集めた。

オーディション序盤ではJ.Y.パークから「力が入りすぎている」と指摘されるも、めきめきと実力を発揮していった。ムードメーカー的な存在で、天真爛漫な印象の笑顔もリクのチャームポイントだ。

▼動画50秒ごろ〜

ラップの実力も抜群、リマ

マコと同じく、JYPエンターテインメント練習生出身のリマ。

生年月日:2004年3月26日生まれ
年齢:16歳

英語や韓国語も堪能で、グローバルに活躍するアーティストとして大きな可能性を秘めている。ダンスも歌も安定しているが、特にラップの実力は抜群で、力強いパフォーマンスを見て驚く人も多いはずだ。

デビュー曲「Make you happy」でも見事なラップを披露している。

父はラッパー・DJのZeebraで、母はモデルの中林美和。

▼動画17分26秒ごろ〜

「ダンサー」から「歌手」へ、リオ

合宿トレーニングやオーディションで、抜群のダンスパフォーマンスを披露したのがリオだ。

生年月日:2002年2月4日生まれ
年齢:18歳

ダンスは小学2年生の頃から打ち込んできたといい、東京合宿のダンスレベルテストで他の候補生達を圧倒した。しかし、J.Y.パークは「歌手はダンサーのように見えてはいけません」「心を通わせようとせず、自分が上手く踊ることだけを考えている」と厳しい評価を送る。

そうしたアドバイスを受け、歌でもダンスでも魅了するアーティストとしての力を伸ばしていったリオ。韓国合宿のチームバトルで、「今日踊った練習生の中でリオさんが最高でした」と賛辞を受けたシーンが印象的だ。

▼動画50秒ごろ〜

優しく落ち着いた魅力、マヤ

過去に他のプロダクションで練習生としての経験を積んだマヤ。

生年月日:2002年4月8日生まれ
年齢:18歳

合宿を通して表現力を身につけていき、特に、チームミッションで披露した楽曲「Swing Baby」では年上メンバーのマコ、リオとともに自信たっぷりのパフォーマンスを見せ、J.Y.パークを驚かせた。

年上メンバーとして、みんなを優しく包み込むような温かい人柄もマヤの魅力の一つ。

▼動画5分20秒ごろ〜

可憐な魅力がつまったミイヒ

マコ、リマと同じく、JYP練習生としてオーディションに参加したミイヒ。

生年月日:2004年8月12日生まれ
年齢:16歳

歌、ダンス両方で確かな実力を見せ、オーディション序盤からスター性を持つ候補生として注目を集めた。韓国語も堪能だ。

韓国合宿の個人レベルテストではWonder Girlsの「Nobody」をしっとりと歌い上げ、抜群の歌唱力と可憐な魅力が詰まったパフォーマンスを披露した。

▼動画18分28秒ごろ〜

低い順位から努力でデビューを掴み取った、マユカ

低い順位だったもののコツコツと練習を続け、デビューを掴み取ったメンバーがマユカだ。

生年月日:2003年11月13日生まれ
年齢:16歳

予選はギリギリで保留合格となり、東京合宿でも、評価の証である「キューブ」をなかなか獲得できなかったマユカ。厳しい評価を受けるも、東京合宿の終盤にITZYの「DALLA DALLA」で明るく魅力たっぷりのステージを披露。

J.Y.パークから「キューブは一個もないのに心から楽しんでいる」と評価され、ダンス、ボーカル、スター性でキューブを一気に獲得した。涙を流すマユカや、それを見て喜ぶ他の候補生たちのシーンは印象的だった。

▼動画15分3秒ごろ〜

「実力が足りてない」厳しい評価から勝ち進んだ、アヤカ

アヤカは、オーディションを通して著しい成長を遂げたメンバーの一人だ。

生年月日:2003年6月20日生まれ
年齢:17歳

スター性を持ちながらも、ダンスや歌ではJ.Y.パークからシビアな評価を受けたアヤカ。予選では、「このままデビューしても歌手を長く続けられない」とコメントされた。

東京合宿で選考通過者の最下位に選ばれたときは、「私はまだ実力が全然足りてない」と涙をこぼしたが、最終ステージの韓国合宿では、練習の成果ともいえる確かな実力を見せていく。ミイヒ、リマと共にステージに立ったI.O.Iの「Very Very Very」では、垢抜けたパフォーマンスを披露した。

▼動画17分35秒ごろ〜

美しく安定した高音ボイスが魅力、ニナ

NiziUのメンバーで抜群の歌唱力を誇るのが、アメリカ・ワシントン州出身のニナ。

生年月日:2005年2月27日生まれ
年齢:15歳

英語も堪能で、仙台での予選会場では、高いレベルのダンスと歌を披露。J.Y.パークから「あなたは完全にスターだと思う」と絶賛された。

特に、美しく安定した高音ボイスはニナの魅力の一つ。東京合宿の序盤、ダンスレベルテストでJ.Y.パークから酷評された後、ボーカルレベルテストで見事な歌声を披露して挽回したシーンは名場面の一つだ。

▼動画17分53秒ごろ〜

NiziUに注目すべき理由は?

最後に、NiziUがなぜ注目を集めるか、という点に言及したい。

プロデュースを手がけているJ.Y. パーク(パク・ジニョン)は、韓国では言わずと知れたアーティスト兼プロデューサーだ。韓国の大手芸能事務所JYPの創業者で、日本でも人気が高いグループ2PM、TWICEなど数多くのK-POPアイドルを育て上げてきた。

パク・ジニョン(J.Y.パーク)氏
パク・ジニョン(J.Y.パーク)氏

そんなJ.Y. パークが、日本のソニーミュージックと手を組み、新たに輩出したNiziU。

まず注目すべきポイントは、日本と韓国のアイドル文化の融合を目指したグループである、という点だろう。J.Y. パークはプロジェクトの記者発表会で、グループの構想について、以下のように語っていた

「日本のアイドル文化は、準備する過程からファンたちが一緒に応援してくれる。成長する姿を共有するため、アイドルたちが完成されていない状態、つまり『未熟な姿』も気にせずに見せると思います」

「反対に、K-POPアイドル文化は長い間徹底的に企画し、準備して、ある程度『完成された姿』を見せます」

「今回のプロジェクトはこの2つの文化を合わせており、準備は長い期間徹底的にしますが、その過程をファンにお見せする計画です。日本だけではなく、世界中で勝負できることを目標に、みなさんが誇らしく思えるグローバルグループが誕生できるよう、最善を尽くします」

AKB48グループなどからイメージできるような、未熟な状態から成長していく日本のアイドル。かたや、練習生として厳しい歌とダンスのトレーニングを積み、スタート時から「完成された」姿を見せる韓国のアイドル。

この2つの文化を組み合わせると宣言していた。

J.Y.パークの宣言通り、「Nizi Project」のオーディションではレッスン経験の浅い候補生が切磋琢磨して成長していく姿をみせ、多くのファンの心を掴んでいた。

2019年2月の記者会見で「Nizi Project」の発足が発表された。ソニーミュージックエンタテインメント代表取締役の村松俊亮氏、J.Y.パーク氏。
2019年2月の記者会見で「Nizi Project」の発足が発表された。ソニーミュージックエンタテインメント代表取締役の村松俊亮氏、J.Y.パーク氏。
Aya Ikuta / HuffPost Japan

世界で活躍する「日本発」のガールズグループの誕生なるか

日韓合同のガールズアイドルグループといえば、韓国のオーディション番組『PRODUCE 48』から誕生したIZ*ONE(アイズワン)がある。AKB48グループのメンバーが参加したIZ*ONEは、オーディション段階から大きな反響を呼んだ。

IZ*ONEとNiziUの違いは、わかりやすく言えばNiziUは「日本発」のアイドルグループである、ということだろうか。

「Nizi Project」の応募資格では、国籍は不問だったが、「日本語でコミュニケーションが取れること」が条件として設けられていた。J.Y. パークによると、より多くの日本のファンとコミュニケーションを取れるようにするため、言語能力を条件に入れたという。

結果として、グループは日本にルーツを持つメンバーを中心に構成された。

K-POPカルチャーを取り入れた「日本発」のガールズグループが、世界を目指す。

「日本から世界へ」ーー。NiziUがこのビジョンを達成できるかどうか、注目したい。

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