米ナイキが8月22日、南アフリカ共和国にある複数店舗を一時的に営業停止した。従業員の夫がネット上に投稿した動画が「人種差別的」として炎上したためだ。BBCなどが報じた。
問題となっている動画は、南アフリカのビーチを訪れた白人男性によって投稿された。男性は自撮りをしながら、「ここは黒人がいないから天国だ」と発言。その際に、南アフリカ内で黒人に対する蔑称と見なされている言葉を使っていた。
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▼批判が殺到した動画(元動画を複製してツイートされたもの)
男性がこの動画を投稿すると、Twitter上で批判が殺到。
元動画はすでに削除されているが、一部のTwitterユーザーが男性の妻がナイキの社員であると「特定」し、ナイキのボイコットを呼びかける騒動に発展した。その中には、南アフリカの極左団体「Economic Freedom Fighters(EFF)」のメンバーも含まれていた。
これを受け、ナイキは22日、国内の複数店舗を一時的に営業停止する措置を取った。
News24によると、ナイキは同日に声明文を発表。「ナイキは人種差別に反対し、長きにわたって多様性やインクルージョン、人権への配慮に貢献してきました」とした上で、動画を投稿した男性は「ナイキの従業員ではない」と否定した。
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なお、この男性の妻がナイキの従業員かどうかについては、言及していない。
翌日23日には、南アフリカにある全ての店舗の営業を再開したと発表。同国のナイキ広報担当は、「国内にある全店舗が、すべて通常通りに戻りました」とコメントした。