日本大学アメリカンフットボール部の選手による危険タックルの問題を調査していた関東学生連盟は5月29日夜、会見を開き、日大の内田正人・前監督と井上奨・前コーチの2人を「除名」処分とすることを発表した。総会の承認をへて正式に決定する。処罰規定の中で、最も重い処分となり、今後は学生への指導などは事実上不可能となる。
森琢ヘッドコーチは除名に次いで重い「資格剥奪・登録抹消」、危険タックルをした選手とチームは「2018年度シーズンの公式試合への出場停止」処分。ただし、該当選手が反省文を提出後に面談したり、チームが再発防止策を実行したりして手続きを踏んだ場合には、それぞれ出場資格停止が解除されることになった。
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関東学連の罰則規定には重い順に「除名」「資格剥奪」「団体活動の一時的または無期限停止」「公式試合の出場停止」「戒告」などがある。
今回の問題を受け、連盟の規律委員会が、危険タックルをした選手、内田前監督、井上前コーチ、関西学院大の関係者らから話を聞いた結果報告をもとに、緊急理事会を29日に開き、処分を検討した。
悪質タックル問題で記者会見する日本大学アメリカンフットボール部の内田正人前監督(右)と井上奨コーチ=5月23日、東京都千代田区の日本大学会館(時事通信)