日大アメフト部の危険タックル、関東学連が「監督とコーチの指示」認定する方針【UPDATE】

内田前監督と井上前コーチの主張を退けた。
時事通信社

日本大アメリカンフットボール部の選手による悪質な反則問題を調査してきた関東学生連盟の規律委員会が「反則は監督とコーチの指示」と認定する方針を固めたと、5月25日、日刊スポーツなどが報じた。

反則を指示していないという日大の内田正人前監督と井上奨前コーチの主張を退けた。

調査結果を受け、関東学連は5月中に臨時理事会を開いて日大の処分を決める。罰則規定には、1.除名、2.資格剥奪、3.団体活動の一時的または無期限停止、4.公式試合の出場停止、などの処分がある。

規律委は、反則をした日大の宮川泰介選手や、内田前監督、井上前コーチら指導陣に聞き取り調査をした。関係者によると、宮川選手は指示があったと話したのに対し、内田前監督と井上前コーチは指示を否定したという。

しかし内田前監督が試合後、チームに「自分がやらせた」と話したとされることや、報道陣に「宮川はよくやったと思いますよ」などと反則を容認するような言葉を発していたことから、規律委は内田前監督の指示と判断したようだ。

井上前コーチがしたとされる「相手のクォーターバックと知り合いなのか」「相手のクォーターバックが怪我をして秋の試合に出られなかったら、こっちの得だろう」などの発言も、反則を前提としたものと判断したとみられる。

学長は言及避ける 

日大の大塚吉兵衛学長は25日、一連の騒動について「本学に責任がある」と謝罪したが、反則指示の有無については「第三者委員会にまとめていただこうと考えている」と言及を避けた。

負傷した関西学院大の選手側は大阪府警に被害届を提出。移送先の警視庁が傷害容疑を視野に捜査を開始している。

【UPDATE】

関東学生アメリカンフットボール連盟は26日、サイト上にて「規律委員会は現在も検討を続けています。月内には臨時理事会を開催し、処罰について最終的に審議・議決する見込みです」と発表した。(2018/05/26 15:45)

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