ニュージーランド・クライストチャーチの2カ所のモスクで銃乱射事件が発生した後の週末、ニュージーランド国民はハカを踊り被害者へ敬意を示した。
ハカはニュージーランドの先住民族として知られるマオリ族の伝統的な儀式で、強さと団結力を象徴している。
ハカを踊った団体の一つは、クライストチャーチ・ボーイズ・ハイスクールの生徒たち。彼らは「ハカを踊ることを光栄に思う」と話した。
「ハカは僕らにとって、とても特別です。このダンスは僕らの文化の一部で、共に育ってきました。そして今回、深い悲しみにある人々の為にハカを踊れることは、大変な名誉です」と生徒の1人がオーストラリアのTV局に答えた。
クライストチャーチのイスラム教コミュニティの一員であるモハメド・ダゥド・カーンさんは、生徒らのハカを「非常にありがたく思う」とTV局に話した。
「私たちはここニュージーランドに居られること、そして私たちの文化と宗教を理解してくれる人々と共に居られて幸運です。...今回の事件は私たちを傷つけましたが、同時に団結することができました」と語った。
他の生徒は「あなたは1人じゃない」「ここはあなたのホーム。あなたたちは私たちの一部なのです」「血の色はみんな同じです」などのメッセージを紙で残した。APが報じた。
近くの高校に通う17歳の女子生徒は今回の一連の追悼活動に感銘を受けたという。
「すべての人種、生徒、年齢、性別の人々が団結しています。...ニュージーランドはこのような暗闇にある時にも団結し、自分たちらしくいられるのです。何も変わっていません。事件は私たちを脅威にさらしましたが、何も変えてはいないのです」
今回の白人至上主義にのっとった銃乱射事件では、50人が死亡し多くが負傷した。
28歳のオーストラリア人が逮捕され、殺人罪で起訴されている。
ハフポストUS版の記事を翻訳、編集しました。