10月23日(日本時間)に開催される、第2回で最後のアメリカ大統領選討論会。トランプ大統領と、民主党候補のジョー・バイデン氏は下記の6つのテーマなどで議論を闘わせる。
・新型コロナウイルスとの闘い
・アメリカの家族
・アメリカの人種問題
・気候変動
・国の安全保障
・リーダーシップ
各テーマに割かれる時間はそれぞれ15分で、合計90分。テーマの冒頭でモデレーターが質問をした後、それぞれの候補者に2分間の回答時間が与えられる。
今回、この2分間は話していない候補のマイクをミュートにするという異例の措置が取られる。前回の討論会で候補者、特にトランプ大統領がお互いの話をさえぎって自分の主張をして秩序が乱れたためだ。
モデレーターを務めるのは、NBCのクリスティン・ウェルカー氏。
「史上最悪のディベート」と酷評された前回の反省を生かし、トランプ大統領とジョー・バイデン氏が大勢の有権者、そして世界中の人たちの前で、どれだけお互いの主張をできるかどうかに注目が集まる。
▼新型コロナウイルス対策
トランプ:我々は中国からやってきたひどい病気と闘ってきた。新型コロナウイルスは世界を巻き込んだパンデミックだ。しかし死亡率は低下している。アメリカの死亡率は他のどの国よりも下がっている。いくつかの地域で感染者が増えていたが、すぐに減るだろう。
我々はワクチンを開発中で、数週間後には発表される。そして配布されるだろう。私は新型コロナウイルスに感染して入院した。そしてすぐによくなった。私には免疫ができている。
私たちの国は、世界中の国のための人工呼吸器を作っている。我々は最悪の事態を脱した。新型コロナウイルスはすぐに消えて無くなるだろう。
バイデン:22万人のアメリカ人がなくなった。コントロールせず、この死者数を出した責任のある人物を、アメリカの大統領で居続けさせてはならない。1日に1000人がなくなり、7万もの新たな発症が確認されている。
20万人が年末まで亡くなるかもしれないと予想されています。マスクを着用すれば10万人の命が守れたかもしれない。
――トランプ大統領、ワクチンが数週間のうちにできるとおっしゃいましたが、保証できますか?
トランプ:保証はできないが、年末までにはできると思う。その確率は高い。
私たちは、新型コロナウイルスとともに生きる方法を学んでいる。私たちは、ジョーのように、自分たちを地下室に閉じ込めるわけにはいかない。彼はお金持ちだからできるでしょう。
私は大統領として、自分を美しいホワイトハウス地下室に閉じ込めて、そしてウイルスがなくなるまで1年半過ごしても構わないが、そんなことはできない。私は多くの仕事をしなければいけないし、多くの家族に会わなければいけない。
私は新型コロナウイルスに感染して、多くのことを学んだ。99.9%の若い人は回復する。99%の人は回復する。私たちは国を閉じておくわけにはいかない。回復しなければいけない。学校を再開しなければいけない。そうしなければ、国は成り立たない。
バイデン:それは違う、安全に開くべきだ。ビジネスを開くために、施設やリソースが必要。例えばソーシャルディスタンスを保って開く場合、レストランで防護ガラスがあれば、客はお互いに感染を防げるかもしれないのです。
トランプ:ニューヨークを見てください。ゴーストタウンのようです。アクリル板で仕切られたレストランは、閉鎖している。レストランは資金が底をつきお金がなくなっているんだ。アクリル板はとてつもなく高価な上に、解決策ではないのです。
プラスチックに囲まれた場所に座って、一体何をするっていうんですか。ニューヨークに何が起きたかを見て欲しい。ニューヨークは死にかけている。
▼国家安全保障
――昨夜、国の情報機関トップがロシアとイランが選挙に介入しようとしていると発表しました。こういった脅威を終わらせるために何をしますか?
バイデン:私が当選した場合、アメリカの選挙に介入しようとする国はどこであっても代償を支払わせる。彼らはアメリカの統治権に介入しようとしているわけだから。
私の知る限り、トランプ大統領はこのことについてプーチン氏に何も言っていない。なぜ大統領がプーチン氏を問い詰めないのか、私には理解できない。プーチン氏は、アフガニスタンでアメリカの兵士を殺すために報奨金を払っています。そしてNATOを不安定にさせている。
トランプ:まず最初に、ジョーは350万ドルをロシアから受け取っています。そしてそのお金はプーチンを通している。なぜなら彼は前モスクワ市長と仲がいいから。私はロシアから一銭も受け取っていない。
ロシアとイランの介入について言えば、私は全て知っていました。「この2つの国の共通点は私に負けて欲しいことだ」と、ジョン・ラトクリフから聞かされました。なぜなら、私以上にロシアに厳しい人はいないからだ。私は制裁を科した。そしてNATOに年間1300億〜4200億を上乗せして払った。
ドナルド・トランプよりロシアに強く出た大統領はいない。
バイデン氏とオバマ氏は、ウクライナのものである大きな港を、ロシアにあけ渡していますよね。
そしてロシアからたくさんのお金を受け取った。おそらく今でも受け取っているんでしょう。そして今、あなたが荒稼ぎをしているというメール疑惑が浮上した。あなたはアメリカの国民に説明をする責任がある。
バイデン:まず最初に、人生において1セントも海外組織から得たことはない。トランプ氏は50回も中国の秘密口座を通して、中国に税金を支払ったと、伝えられている。それなのに、私がお金をもらっていると言うのですか?
次に、私は納税証明書を22年間提出している。あなたは過去に一度も出していない。何を隠している?なぜ提出しないのですか?ロシアや中国が、あなたに多くのお金を支払っているのでしょう。
▼納税などそれぞれの疑惑について
トランプ:最初に、納税額について、できるだけ早く公開するつもりだ。(ニューヨークタイムズの報道によると、支払った納税額がわずか)750ドルというが、私は1週間前に、どれだけ支払ったかを会計士に尋ねた。彼らによると、私は数千万ドルを前倒しで払っている。私は、先に払っていたんだ。それを今まで誰も私に言ってなかったんだ。支払った金額は750ドルだと言われているが、それは手続き費用だろう。
次に、私は中国からも、ウクライナからも利益を受け取っていない。バイデン氏は中国からもウクライナから利益を得ているようだが?
――会計士と納税記録の提出について話したということですが、いつ頃提出するか話しましたか?
トランプ:私は、 IRS(アメリカ合衆国内国歳入庁)からひどく不公平な扱いを受けてきた。監査が終わったら発表しますが、とにかく私は、支払わなくていいほど何百万ドルもの多くの税金を払ってきたんです。
バイデン:納税について、トランプ氏は、同じことを4年言い続けています。納税証明書を提出していない。見せなさい。誤魔化さないで。税金を払っていない。納税額が低いのは自分が賢いからだからと言ったね。思い出して下さい。
トランプ:私はインチキの魔女狩りに3年間もさらされてきた。それは大統領になる前から始まっている。大統領は私のような目にあうべきではない。
ジョーのきょうだいはイラクでお金を儲けたが、それは全てあなたを通して稼いだものだ。そのうち幾らかは、あなたの懐に入ったらしい。あなたはあちこちに家を持っていて、とても良い生活をしている。
――バイデン副大統領、あなたが副大統領だった時の息子さんの中国やウクライナのエネルギー企業とのビジネスが疑問視されましたが、取引に不適切で不正な部分はありませんでしたか?
バイデン:(自身の次男がウクライナの会社役員に就任し、多額の報酬を得たことについて)非道徳的ではありません。ウクライナに関しては、彼(息子)は、ブリスマ社の役員だった。よくないことをしたということになるだろう。 しかし、トランプ大統領の弾劾に関わった全ての人が、宣誓した上で、私はアメリカの方針に則って、この件に関して正しい対応をしたと証言した。何一つたりとも、道を外れる行為はない。
また、ウクライナと問題を起こし、ウクライナ政府を買収しようとしたのは、トランプ大統領です。そして、 中国でお金儲けをしたのもトランプ大統領です。
トランプ:(バイデン氏の次男がウクライナの会社役員に就任し、多額の報酬を得たことについて)彼(バイデン)の息子はずっと仕事がなかった。ところが彼が副大統領になった途端に、18万3000ドルを受け取った。しかも彼はエネルギーに関しての経験はなかった。
バイデン:それは事実無根。調査の結果、息子のウクライナでのビジネスが不正と証言した人はいなかった。
トランプ :(所有する企業の中国での口座について聞かれ)私は中国の口座を2015年に閉鎖した。彼は副大統領だった時にビジネスをしていたが、私は大統領に立候補する以前に、口座を閉鎖したのだ。
▼中国について
バイデン:私がもし大統領になれば、中国には国際法に従ってもらう。
私が副大統領だったとき、習近平国家主席は中国南部の海のIDゾーンを設置して、そこは飛行できないと伝えられたが、私はB52機を飛行させると言い返した。 中国はルールを基づいて行動し、国際的に責任を取らないといけない。一方でトランプ氏は何をしているのか。北朝鮮や中国のトップ、プーチンなどを囲い込もうとしているだけだ。
トランプ :私は農家に2800万ドル支援した。その2800万ドルは中国が払った。
私はさらに中国の鉄鋼産業に25%課税した。そうしなければ、我々アメリカの鉄鋼産業はなくなるところだった。
▼北朝鮮への対応について
トランプ:オバマ氏に最初にホワイトハウスであった時、1時間以上話した。最大の問題は北朝鮮だと言っていた。核戦争になってもおかしくないと言っていた。
一方私は北朝鮮と良い関係を築いている。我々はオバマ政権とは違う関係を築いているんだ。そして戦争はない。2カ月前、金正恩氏はあるエリアを攻撃した。これは問題になるだろうと言われたが、私はそうならないと言った。戦争になっていたら3200万人のソウルの市民は死んでいただろう。だけど戦争にはならなかった。我々はいい関係だからだ。
バイデン:中国から、「なぜさらなる軍事力を動員するのか。なぜ韓国との軍事演習を続けるのか?」と聞かれ、北朝鮮に問題があるからだと答えた。その姿勢は続けないといけない。北朝鮮をコントロールするような体制を維持しないといけない。 トランプ氏は何をしたのか。北朝鮮を容認するような行為をした。
トランプ:オバマ氏は金正恩氏と会おうとしたができなかった。金正恩氏はオバマ氏を嫌っていた。一方、我々はいい関係を築いた。戦争もない。他の国のリーダーといい関係を築くのは良いことだ。
バイデン:アメリカは、ヒトラーがヨーロッパを侵攻する前、彼と良い関係を築いていた。金正恩氏がオバマ大統領と面会しなかったのは、オバマ氏が非核化を訴えていたからだ。
トランプ :私は大変な混乱を(前政権から)押し付けられた。私の最初の3ヶ月はとても危険だった。オバマ政権が残したのはひどい混乱だった。
▼医療保険について
トランプ:私は、オバマケアの最も悪いところである、個別の強制保険を取り除いた。オバマケアは全くもって良くないものだ。個別の強制保険は、ほとんど支払われない保障のために、たくさんのお金を支払わなくてはいけなかった。だから私は保険料を下げようとした。しかし、どうやったって(オバマケアの仕組みが)悪い。だから私はオバマケアを終わらせたい。
私は、もっとずっと良い医療保険を作りたい。そして素晴らしい保険にしたい。民主党ではできないことだ。もっと良い医療保険を作りたい。基礎疾患がある人も守れる保険だ。オバマケアを廃止して、もっと素晴らしい保険制度を作る。
バイデン氏は民間の保険をやめようと言っているが、民間の保険が気に入っている人もいる。しかしバイデン氏は社会主義化しようとしている。そして民間の保険を取り上げようとしている。しかし共和党は素晴らしい仕事をしてきた。
バイデン:オバマケアを公保険として『バイデンケア』にしたい。メディケイドの資格がある人で、居住する州に資金がなければ、バイデンケアが自動的に適用されるようにする。
公保険に入れる選択肢があることが、社会主義になるのか?保険の選択肢は特権ではなく、権利だ。誰もが保険を受けられるのべきなのだ。私は自身のプランが、それを達成できると誇らしく思う。
トランプ:47年間も議員をしていたのに何もできていない。8年間も副大統領をしていたのに。バイデン氏は何もしてこなかった。
彼は医療を社会化したがっているけれど、本当にそうしたいと願っているのは副大統領候補だ。彼女はバーニー・サンダースよりリベラルだ。バーニー・サンダースや民主党が医療を社会化したがっているんだ。
バイデン:バイデンケアは、より手頃な保険に入れるようにする。10年で7500億ドルの予算。
彼は混乱している。ジョー・バイデンと戦っているのに、別の誰かと闘っていると相手を混同していないか。
▼経済対策
トランプ:(新型コロナウイルスで失業した人の救済法が議会で承認されない理由を聞かれて)民主党が承認しないからだ。我々は準備はできているのに。
バイデン:上院の共和党リーダーたちは、大統領が議案を通せないと言っている。彼は共和党の票を持っていない。共和党の友人と話をしたらどうなんだ。
トランプ :私たちはひどい犯罪に対応している。だが、犯罪があるのは都市も街も全部民主党。これは私たちの国民のポケットから出ている。そして不法移民に渡った。私だって移民を助けたいが、そんなことはできない。
バイデン:救済が必要なのは中小企業だ。6社に1社が破綻しようとしている。教室規模を小さくして、教員の数を増やそうとしている学校と同じよう、ビジネスにも支援が必要だ。でも、彼は支援や予算を与えようとしない。
トランプ:最低賃金を引き上げても、中小企業の助けにはならない。州ごとに状況は違う。アラバマはニューヨークと違う。最低賃金を引き上げれば、中小企業は多くの従業員を解雇するだろう。
ある程度の引き上げは検討する。でも中小企業が破産してしまうやり方ではない。これは州によって違いがある。ある州では15ドルでもいいかもしれないが、別の州では高すぎる。
バイデン:時給が6、7ドルの人がいる。15ドルの最低賃金が必要なのだ。それ以下は貧困レベルに陥ってしまう。最低賃金を上げることでビジネスが立ちいかなくなるというのは、正しくない。
▼移民問題
背景記事:トランプに引き離された親子の悲劇。545人の子の親が行方不明に
トランプ:(トランプ政権時代にあった移民の親子引き離しにより、545人の移民の子どもたちの親が2年経っても見つからない問題について)子どもたちは、密航業者に運ばれてきた。あらゆる方法を使って入ってこようとした。彼らは不法にやってくる。私たちがひどい檻を作ったと言ったが、実際には2014年に民主党が作ったんだ。親を見つけるための努力をしているが、子どもたちの多くは密航業者を通してきたのだ。
バイデン:子どもたちは密航業者ではなく、親たちと一緒に来た。500人以上の子供達は親たちと一緒にきたのに、国境で離れ離れにさせられた。これは、ひとりの国民として私たちはどういう存在であるのかという概念を壊す行為だ。
トランプ:子どもたちは、きちんと世話をされていた。清潔な施設に入れられていた。檻を作ったのは誰か聞きたい。
バイデン:100日以内に、1100万人に市民権を与える。ドリーマーと呼ばれる人たちが、アメリカにとどまることができ、市民権を得られるような道筋を作る。 彼らは全く知らない国に送られているのだ。
トランプ :彼は自分がやるということをやる時間が8年あった。それなのにやらなかった。我々は彼らのひどい仕事、キャッチアンドリリースをやめさせた。彼らのひどい仕事を終わらせた。彼らは子どもを入れる檻を作ること以外に仕事をしなかった。
バイデン:国境に来たのは、家族だ。彼らは逮捕され、法廷審理に戻るよう言われた後に釈放された。そうしたら彼らは審理のために戻って来た。
トランプ:この人は、移民法を全く理解していない。キャッチアンドリリースはひどかった。殺人者、強姦者がやってきた。
我々は国境警備員を送らなければばいけなかった。裁判をするからと言っても彼らは戻ってこないだろう。言いたくないが、IQの低い人は戻ってくるかもしれない。
バイデン:彼の言っていることは、全く正しくない。
▼アメリカにおける人種問題
バイデン:私は娘に対して「取り締まりを受けたら、銃で撃たれるかもしれないので、必ず手を高くあげるように」と伝えたことはない。黒人の親たちは、子供達に取り締まりを受けたら必ず両手を上げるよう教えなければいけない。30万ドルを稼ぐ人も、貧しい人も同じ。制度的な人種差別がある。
トランプ:バイデンは47年間政治家をしてきて、何もしてこなかったんだよ。そして1994年に黒人に対するひどい法律を作った。ドナルド・トランプほど、黒人によくしてきた人はいない。
私は刑事司法制度を改革しました。アブラハム・リンカーン以外に、私ほど黒人に良いことをした人はいない。オバマ氏とバイデン氏はそんなことをしなかった。私は色んな人達を説得しなければいけなかった。
刑事司法改革は、黒人とヒスパニックの人たちが恩恵を受けた。3年後、彼らは執務室にやってきた。お金がないというんです。私たちは十分なお金をあげました。
なぜ4年前にやらなかったんですか?やるやると言いながら、何もやってこなかったではないか。あなたがこういう人たちだからこそ、私は選挙に出たんだ。
バイデン氏は汚職、腐敗にまみれた政治家だからね。
バイデン:オバマ大統領が始めた法制度で、3万8000もの収容者を減らした。誰も薬物問題で刑務所に行くべきではない、リハビリ施設に行くことが必要なのだ。
トランプ氏は人種問題に油をそそぐ人だ。イスラム教徒の入国を拒み、悪い状況を招いた。前回の討論会はプラウド・ボーイズに待機せよといったんだよ。
トランプ:BLM、「黒人の命は大切だ」ですが、これは警察のことをソーセージ入りのパンだと言ったんです。これがブラック・ライブズ・マター。ひどいと思いましたよ。
私は刑事司法制度改革をした。黒人の大学の世話をした。これ以上何をやれというのか。こんなことを言われて悲しい。私はこの中で、最も人種差別的ではない人間だ。
バイデン:80年代に私たちが通した法案は間違いがあった。特にコカインに対する部分について変えようとしてきた。薬物やアルコールの問題では刑務所に行くべきではない。治療を受けるべきだった。アメリカ国民はこうした薬物に対する法が過ちであったとは気づいているはずだ。
トランプ:あなたは何も行動しないからだよ。なぜ達成できなかったのか?8年間もあったのに。あなたは口ばかりだ。なぜこれができなかったのか。少し前まで副大統領だったのに。何万人もの黒人を牢屋に入れているのはあなただ。
バイデン:3万8000人もの収監者を減らした。私たちが法整備したことだ。警察組織のパターンや実践、どんな行いをしているのかを見ることができていた。政権を取り戻し今の状況を改善していく。議会が共和党の手にあったからできなかった。
▼気候変動
トランプ:私たちは植林プログラムがある。私は環境を愛している。一番綺麗な空気、水が必要だと思っている。そして私たちの政権は、これまでで最も炭素排出量を少なくした。私たちの政権のおかげで、アメリカは排出量がこれまでで一番いい状態になってきた。だが、中国やロシアやインドはひどい。
私たちの政権は、水も大気も綺麗で、CO2排出量も低い。そして経済も破壊していない。
バイデン:人類の存続に関わる。私たちの責任だ。時間の猶予はない。8、10年で分岐点を迎える。私たちが決めたもの(パリ協定など)を、あなたはやめてしまった。
我々の政策、例えば5万の充電ステーションを高速上に作れば、将来の電気自動車市場を作れる。一方中国は、すでに着手している。
この雇用を創出する過程で、数百万バレルの石油をセーブできる。ウォール・ストリートジャーナルは、私のこのプランで、1860万人分の雇用を作れると指摘している。トランプ氏のものよりも700万人分も多い。
トランプ:バイデン氏がやろうとしていることは経済的な破滅だ。これをやろうとしているのはアレクサンドリア・オカシオ゠コルテス議員だ。気候変動のことを知らない人たちだ。100兆ドルかかる。
これは今まで見た中で最悪の政策です。作ったのは賢い人たちじゃないんだ。100兆ドルですよ。100兆ドル。バイデン氏がやろうとしていることは、国を破滅させる。
バイデン:この計画は、主要環境団体やあらゆる労組に支持されている。アメリカで成長が著しいのが発電産業で、太陽光、風力発電を増やさないといけない。トランプ氏は、風力発電でがんになるといっている。
トランプ:私たちはエネルギーが欲しかった国とはおさらばです。私たちの国のエネルギーは独立している。風力より天然ガスの方がずっとクリーンなエネルギーだ。太陽エネルギーはまだ弱い。バイデン氏の計画は、アメリカの偉大な経済を破壊しますよ。
トランプ:この人はフラッキング(水圧破砕法)は反対だと言いましたよ。
バイデン:嘘です。他の産業が移行できるようにしていくことなのだ。
トランプ:バイデンは石油産業を破壊しようとしている。
バイデン:風力から、石油に戻したのがこの大統領です。文脈を無視している。2035年までにエネルギー消費を減らすことに、まず取り組みます。パリ協定にも復帰します。中国にも約束を守らせます。
▼リーダーシップについて
トランプ:私たちはこの国を成功させなくてはならない。中国からのパンデミックの前に戻さなければならない。私たちはこの国を再建している。多くの人たちの訴えを聞いている。そして団結しなければならないと言いました。黒人の失業率は最低になった。MITに出たような人でも最高の状態になった。
私は、成功こそが団結させると思います。私は減税をした。だけどバイデン氏は増税しようとしている。
バイデン:私がアメリカ大統領です、とお伝えすることになります。投票したかどうかを問わず、みなさんの大統領です。恐れではなく、大きな前進を約束したい。制度的な人種問題にも立ち上がり、クリーンエネルギーを基にした経済政策。アメリカの国として尊厳、品性がかかっています。全ての人にチャンスがあるようにします。
(討論会終了)