北欧のスウェーデンとフィンランドは5月18日、北大西洋条約機構(NATO)への加盟申請書を提出した。これまで中立政策を取ってきた両国だったが、ロシア軍のウクライナ侵攻を受けて歴史的な決断をした。
■「心から歓迎します」とNATO事務総長
英紙ガーディアンによると18日午前8時すぎ、ベルギーの首都ブリュッセルにあるNATO本部をスウェーデン・フィンランド両国のNATO大使が訪問。外務大臣が署名した申請書をストルテンベルグ事務総長に手渡した。
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NATO公式サイトによると、ストルテンベルグ事務総長は「NATO加盟の要請を心から歓迎します。あなた方は私たちの最も近いパートナーです」と話したという。
■両国大使の持つファイルのデザインに「あらゆる足並みが揃っている」と専門家も感嘆
フィンランド政府が運営する「Finland at NATO」の公式Twitterは「歴史的な日」と投稿。両国の大使が申請書を携え、NATO本部の敷地内を足並みを揃えて歩く写真を添付した。
国際安全保障を専門とする慶應義塾大学の鶴岡路人(つるおか・みちと)准教授は、この写真で2人の大使が持っているファイルが酷似していることに注目するツイートをした。「同じデザインでそれぞれの国旗。やはりこの2つの国、あらゆる足並みが揃っている。恐るべし」と感嘆した。
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なお、スウェーデン政府が運営する「Sweden at NATO」の公式Twitterもほぼ同じ写真で、ほぼ同じ内容をツイートしている。