「イッカク」という名前の子犬が、インターネットの人気者になっている。
イッカクは、生後10週間。元気でやんちゃな子犬だ。そんなイッカクを特別な子犬にしているのは……額に生えた可愛らしい尻尾だ。
イッカクの写真を投稿したのは、捨て犬だったイッカクを保護した、アメリカ・ミズーリ州の動物保護団体「マックズ・ミッション」。
同団体は、怪我をした犬や虐待を受けた犬、そして特別なケアを必要な犬の保護活動をしている。
11月13日に投稿したイッカクの写真に、マックズ・ミッションはこう書き添えている。
「ぼくはイッカクです。ネットで拡散するってどういう意味かよくわからないけれど、育ててくれているママは『ぼくのストーリーがネットで広がることで、ミッションにいる特別なケアを必要としているぼくの仲間たちを助けることになる』って言ってた。どういたしまして。『特別ってすごい』って伝えるためのイメージキャラクターになって、とっても嬉しい。ぐっすり寝てね。ありがとう。イッカク」
イッカクの写真には「可愛い」「ユニコーンみたい」というコメントが寄せられている。
イッカクのヘルスチェックをした「ケープ・スモール動物病院」の ブライアン・ヒューリング氏らによると、イッカクはおそらくダックスフントのミックス犬だ。
額の尻尾はイッカクに危険を及ぼしたり、合併症を引き起こしたりはしていない、とヒューリング氏はハフポストUS版に語った。
「尻尾は、先天的な欠陥だと思われます」「犬の場合、先天的な欠陥は口蓋裂や余分な指などの形で現れることが一般的です。理由は、環境的なものから母犬が毒性物質にさらされたなど様々です」
他の犬にはない額の尻尾。ヒューリング氏たちは、その尻尾をポジティブに捉えている。
「イッカクは学校や病院、福祉施設を訪問して、周りと違ってもいいんだ、いいどころか違いは素晴らしいと伝えられるでしょう」
多くの人が気になっているのは、イッカクは額の尻尾を振るの?ということだろう。マックズ・ミッションのスタッフによる投稿では、今のところイッカクは額の尻尾は振っていない。
「額の尻尾はどこにも繋がっていないので、特別な用途はありません。彼を最高にクールな子犬にすること以外はね」と同団体は綴る。
額の尻尾は振らないが、もう一本の尻尾を元気いっぱいに振って遊ぶイッカク。動画にはその愛らしい姿が記録されている。
今のところ健康状態は良好だが、もう少し大きくなって額の尻尾が危険を及ぼさないと確認できるまで、イッカクはマックズ・ミッションで様子を見ながら育てられる。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。