9月25日 月曜日 天気:晴れ 肌:化粧のりがよさそう
憂鬱な月曜日がやってきた。土日に休めていた体をいきなり平常運転に戻すのは難しい。
そんな時、気分を上げるために渡辺直美のインスタを見る。ストーリーがあれば、尚更いい。
私はきっと渡辺直美になりたいガールだ。なれなくても、できれば友達になりたい。
水原希子も憧れるけど、やっぱりヒーローは直美。
渡辺直美の評価は、世界でもぐんぐんと上がり、ワシントンポストやアメリカ版VOGUEも記事を書いている。芸歴10周年を記念して世界3都市でワールドツアーを行ったのも不思議ではない。
7月には「ショー用メイク」の動画をVOGUEで公開。現時点で再生回数は200万回を超え、世界各国から彼女を讃えるコメントが約1500弱届いた。
私はこの動画が一番、渡辺直美の良さを映し出していると思った。
正直に言うと、ショー用のメイクだし、普段のメイクの参考に全くならない。
それでも、何度も何度も再生してしまう。なぜだろうか。
それは、渡辺直美が視聴者に「リアル」と「夢」を同時に見せているからだと思う。
最初、どすっぴんで入ってきた直美は、「汚い」メイク道具を披露しながら自身の顔に塗りたくっていく。
「汚い」メイク道具がリアルだ。メイク道具は店頭には宝物のように綺麗に並べられているが、使えば使うほど汚れが目立ち、あまり人に見せられない姿になる。それは化粧をしている人なら誰もが知っていることだが、メディアで映るメイク道具はやっぱり新品のように美しい。それをありのままの姿で見せているのは直美らしいと思った。
そして、「わかります?これ、ニキビね」って本当は隠したくなる部分も堂々と見せる。そしてファンデーションで堂々と隠す。
その一方で、彼女の使うアイシャドウの色は見たことないくらいキラキラしていて、鮮やかだ。見ているだけでワクワクしてしまう。
途中で理由もなく爆笑したり、踊りだしたり、セクシーなポーズをとったり、とにかく楽しそうな様子がうかがえる。
テレビや雑誌などのマスメディアでは、「綺麗(夢)」と「汚い(リアル)」が共存することは難しかったのではないか。
「綺麗(夢)」は一点の曇りもない「綺麗(夢)」だったし、「汚い(リアル)」は「お笑い」か「真面目」の中に吸収された。
しかし、渡辺直美は現実がそこまで白黒はっきりつけられるものではなく、「綺麗」に憧れる自分と「汚い」どうしようもない自分が常に共存することを堂々と示した。
だから、自分で画像加工できるようになった(リアルと夢の共存を自ら理解している)ミレニアル世代のファッションアイコンであり、時代の寵児なんだと思う。
今日も元気をありがとう。
私は渡辺直美になりたい。
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ハフポスト日本版でエディターとして働く私(27歳)は、2017年9月いっぱいを「ノーメイク」で過ごしました。仕事も、プライベートも、あえてメイクを塗らないことで見えてきた世界を、1カ月間少しずつ書き留めていきました。これから平日朝7時ごろ、順次公開していきます。
第6話:女が「女装」することの快感。
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