内定者が「嫌がる」入社前のサポートって?Z世代500人に聞いた入社前の事情【最新調査】

オトバンクがZ世代の社会人500人を対象に「内定者フォローに関する調査」を実施。内定者が「よかった」と思うサポートと、「いらない」と感じるサポートは?

「超売り手市場」といわれる現在の就職活動。新卒の学生を採用する企業側では、内定者の入社までの不安を払拭し、エンゲージメントを高めることの重要性が高まっている。

オーディオブックのプラットフォームを展開するオトバンクが、Z世代の社会人500人を対象に「内定者フォローに関する調査」を実施した。調査結果を一部抜粋して紹介する。

【調査概要】

調査期間:2024年8月22日

調査機関:アイブリッジ

調査対象:20〜28歳の会社員(正社員、契約・派遣社員)

有効回答数:合計500人(1996年から2012年生まれのZ世代のうち20~28歳の会社員)

調査方法:インターネット調査

入社前のサポートが不安を軽減する

内定式後、入社に向けたサポートの有無
内定式後、入社に向けたサポートの有無
オトバンク

調査では「内定式後、入社に向けた支援やサポートはありましたか?」という質問に対し、全体の44.6%が「あった」と回答。

さらに、内定者フォローがあったと回答した人に「入社に向けた支援やサポートがあってよかったかと思いますか?」と聞いたところ、89.2%が「はい」と回答した。

サポートがあってよかったと思う理由
サポートがあってよかったと思う理由
オトバンク

その理由(複数回答可)については、「支援やサポートがあることで会社から歓迎されていると安心できたから」が54.8%と最も多く、次に「社会人として必要な知識やマナーを知ることができたから」(48.7%)が続く結果となった。内定先とコミュニケーションをとることが、社会人という新たなライフステージにシフトする過程での不安を軽減していることがうかがえる。

内定者が求めるサポートは「個人」を重視

サポートがいらなかったと思う理由
サポートがいらなかったと思う理由
オトバンク

一方、「入社に向けた支援やサポートがあってよかったか」の問いに「いいえ」と答えた人にその理由を聞いたところ、「研修や課題の内容が興味のないもの、役に立たないものだった」という回答が45.8%で最も多い結果となった。

また「時間的拘束が多くて負担だった」という回答が2番目に多く(37.5%)、学業や残りの学生生活の思い出作りなどもある中、企業の研修等で時間が取られることをストレスに感じる内定者も少なくないことがうかがえる。

内定式後のサポートで、どのようなことが学べると良いか
内定式後のサポートで、どのようなことが学べると良いか
オトバンク

では、入社へのエンゲージメントを高め、内定者に寄り添うサポートとは、具体的にどのようなものだろうか。

アンケート対象者全員に「入社に向けた支援やサポートでどのようなことが学べると良いか?」(複数回答可)を聞いたところ、「入社後の仕事に関連する知識やスキル」(39.0%)、「社会人スタートに向けての心構え」(38.2%)、「社会人として必要な知識やマナー」(38.0%)の3つが4割近くを占めた。

キャリア構築や働き方の多様化が進む現代、会社の雰囲気や同期の内定者、先輩社員のことよりも、その後の行動の選択肢を広げるために、個人の知識やスキルに重きをおく内定者が増えているようだ。

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