アニメータースキル検定を2024年に開始へ。アニメ業界の新団体「NAFCA」がクラウドファンディングで資金を募る

製作本数の激増で「職場での技術継承ができなくなっている」と警鐘を鳴らしました
記者会見するNAFCA代表理事の植田益朗さん(2023年5月19日撮影)
記者会見するNAFCA代表理事の植田益朗さん(2023年5月19日撮影)
Kenji Ando/Huffpost Japan

アニメーターや声優まで、アニメ業界の関係者らによる新しい業界団体「NAFCA」が設立された。正式名称は、一般社団法人「日本アニメフィルム文化連盟」だ。

5月19日に都内で開かれた設立会見で、植田益朗・代表理事は「制作現場は、夢を育むファクトリーとは程遠い、体力・気力の限界を“この仕事が好き”という作り手の思いで支えている状況」と訴えた。団体の目玉施策として「アニメータースキル検定」を通して人材育成の事業に取り組む考えを明らかにした。

■アニメータースキル検定とは?

NAFCAによると、アニメ業界は長年、先輩から受け継がれてきた口伝をもとに技術を継承してきたが、昨今では製作本数が激増し、職場での技術継承ができなくなっているケースも多いという。

そこで、商業アニメの基礎を学びたいと願うアニメ業界志望者から、低賃金にならざるを得ない技術不足のアニメーターたちの再教育の場となることを目指し、検定を開始することになった。受験資格は16歳以上となっている。

第1回の開催は2024年春の予定。NAFCAではクラウドファンディングで資金を募っている。

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