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韓国の「n番部屋」事件で、テレグラム「博士部屋」を運営していたとして逮捕されたチョ・ジュビン容疑者に続き、共犯とされる「ブッタ」容疑者の顔や名前が公開された。
「ブッタ」のアカウント名で知られる19歳、本名はカン・フン容疑者。「博士」ことチョ・ジュビン容疑者を手伝い、性搾取映像で収益を得て博士部屋を管理したとの疑いで逮捕された。
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4月17日午前8時、鍾路警察署の一階から姿を表したカン・フン容疑者は、報道陣からの「被害者に言いたいことはないか」という質問に「本当に心からお詫びします。申し訳ございません」と述べた。
しかし、「容疑を認めるか」、「未成年者として初の身上公開対象がだが不当だと思うか」「チョ容疑者の言う通りにしていたのか」などの質問には答えなかった。
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カン・フン容疑者は、まだ10代だ。
しかし、性暴力犯罪の処罰などに関する特例法(性暴法)第25条(被疑者の顔などの公開)条項に基づき、身上公開が可能となっていた。
これに対し、カン・フン容疑者側は「被疑者身上情報の公開処分取り消し」訴訟をソウル行政法院に提起したが、法院はこれを「カン氏の将来よりカン氏による被害が深刻である」として棄却した。
17日、カン・フン容疑者は青少年の性保護に関する法律違反(淫乱物制作配布)などの疑いでソウル中央地検に送致された。
韓国の「n番部屋事件」とは?
チャットツール「テレグラム」上で発生した韓国の事件。犯人グループはSNSで女性をだまして性的な写真を入手し、それを元に脅迫する手口でさらにエスカレートした性的搾取画像や映像を送らせたりしていた。画像などは複数の有料チャットルームで共有され、金を払った会員26万人(重複含む)がそれを見ていた。被害者の女性は未成年を含む多数にのぼり、一連の事件で140人が検挙されている。韓国政府は、会員になって閲覧していた者も含む全員を厳正に調査し、処罰する方針だ。
ハフポスト韓国版を翻訳・編集しました。