韓国で、テレグラムのチャットルーム「博士部屋」運営者のチョ・ジュビン被告(24)と一緒に未成年者性搾取物を制作し、流通した「ブッタ」ことカン・フン被告(18)が在学中だった大学から退学処置を受けた。
6月3日、中央日報によるとソウル科学技術大学は最近、学生指導委員会を開きカン・フン被告を除籍することにした。大学の学則によると、除籍は「勧告退学」と「命令退学」で分かれ、カン・フン被告に適応されたのは「命令退学」となっており、再入学が不可能な措置だ。
科技大学長は指導委の判断を受けて、カン・フン被告に対する除籍を決定することにした。
朝鮮日報によるとカン・フン被告は、チョ・ジュビン被告と共謀して児童・青少年7人を含む被害者18人の性搾取映像を制作・流布させ、収益金を引き出すなどの役割をした疑いが持たれている。
昨年11月に別の容疑で警察に書類送検されていたが、チョ・ジュビン被告が「博士部屋」共同運営者として言及した人物の1人。4月9日に青少年の性保護に関する法律違反(わいせつ物制作配布など)の疑いで拘束された。
カン・フン被告は5月27日の初公判で、チョ・ジュビン被告の脅迫により加担したということで善処を訴えたが、捜査を担当した警察は「積極的共犯関係」と反論した。
ハフポスト韓国版を翻訳・編集しました。
韓国の「n番部屋事件」とは?
チャットツール「テレグラム」上で発生した韓国の事件。犯人グループはSNSで女性をだまして性的な写真を入手し、それを元に脅迫する手口でさらにエスカレートした性的搾取画像や映像を送らせたりしていた。画像などは複数の有料チャットルームで共有され、金を払った会員26万人(重複含む)がそれを見ていた。被害者の女性は未成年を含む多数にのぼる。現在、警察が把握した被害者は10人だが、逮捕された容疑者の供述から70人程度と推測されている。韓国政府は、チャットルームの有料会員になって閲覧していた者も含む全員を厳正に調査し、処罰する方針だ。