「台湾で1973年に撮影された」という1枚のモノクロ写真。レトロなトラックの前を、ショートカットでブレザー姿の女子高生がさっそうと歩いている。
「かわいい」「このまま今の東京歩いてても格好いいと思う」などと5月1日以降、日本のネット上で話題になった。
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この女子高生、果たして何者なのか。調べていくと、意外な真実が明らかになった。
この少女は、台湾が誇る女優ブリジット・リン(林青霞)の若き日の姿だったのだ。彼女は1973年、19歳のときに台湾映画「窓外」のヒロインとしてデビューした。恩師と恋に落ちる女子高生の役を演じた。その宣伝用の写真だった。
中国の映画サイト「Mtime.com」の「窓外」のコーナーには、宣伝用スチール写真が多数掲載されており、その一つに冒頭の写真があることが確認できた。
■ブリジット・リンとは?
ブリジット・リンは、台湾で「国宝級美女」と呼ばれるほどの人気女優だ。ジャッキー・チェン監督・主演の『ポリス・ストーリー』(1985年)などに出演した後、ツイ・ハーク監督の『北京オペラブルース』(1986年)では、男装の麗人を演じた。
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1994年には『恋する惑星』など、ウォン・カーウァイ監督の映画に出演したが、同年に実業家と結婚後は、芸能界から姿を消した。2015年には、中国のバラエティー番組に出演し「20年ぶりの復帰」と話題を集めていた。
2013年に台湾で撮影された写真を紹介しよう。冒頭の写真から約40年経ったが、面影が残っているかも。