10月15日はきのこの日。気候も秋らしくなり、きのこ狩りに出かける人たちもいるでしょう。一方で、きのこ狩り中の遭難・死亡事故が相次いでいます。きのこ狩りを安全に楽しむ方法や、遭難事故を避けるために気をつけて欲しいほしいことをまとめました。
きのこの日とは
きのこの日は、きのこに対する正しい知識の普及などを目的に、日本特用林産振興会が定めています。10月は、天然のきのこが多く採れ、需要が拡大します。月の中日は一般的に慌ただしくなく、消費者にアピールするのに適しているとして、10月15日を「きのこの日」に制定しました。
ベストな服装、おいしい料理方法は?
高知県は、きのこ狩りを楽しむために、次のような点を勧めています。
・服装は、長袖シャツに長ズボン
藪に引っ掛けたり、木の枝でこすったりするため、肌の露出のない服装がおすすめです。湿地や沢を歩くこともあるので、ゴム長靴が便利です。雨に備えた雨具のほか、ナイフや地図、懐中電灯などがあると安心です。
・山の所有者の許可を取る / 地中を傷つけない / 種類ごとに分け、新聞紙で包む /
山には所有者がいるので、必ず許可を取りましょう。採る時に地中を傷つけると、菌糸が死んで、きのこができなくなってしまう場合があるので注意しましょう。また、きのこは種類ごとに分け、それぞれ新聞などで包みましょう。一緒に入れておくと、形が崩れて、毒キノコが混じっていても見分けがつかなくなってしまいます。
・きのこ料理
野生きのこ料理は、きのこ汁が一番のお勧めです。新鮮なものは、炭火焼きにして醤油や味噌だれで食べると絶品です。
野生のきのこは、洗っても虫や枯れ葉がついていることがありますが、煮てしまうのでそのまま食べても問題ありません。
注意してほしいこと
きのこ狩り中の遭難や滑落を避けるため、どんなことに注意したらいいのでしょうか。群馬県警が次のような点に注意するよう呼びかけています。
・家族に「行き先・同行者・帰宅時間」を知らせる
・急斜面や足場の悪い場所でのキノコ採りはしない
・近くの山でも、防寒着や非常食、水、通信手段(携帯電話)等必要な装備は必ず携行する
・迷った場合は、むやみに歩き回ると体力を消耗し、転倒や滑落しやすくなるため、上空からの見通しの良い場所で、救助隊を待つ
また、スマホの登山用アプリやGPSを活用することも、遭難事故を防ぐ手段の一つになります。
登山用アプリ「ジオグラフィカ」開発者の松本圭司さんは、ハフポスト日本版の過去の取材で「スマホのGPSは圏外でも機内モードでも使うことができるので、電波が悪くてもアプリがあれば位置を確認することができる」と話しています。