7月23日に開かれた東京オリンピックの開会式で、1972年のミュンヘンオリンピックで殺されたイスラエルの選手とコーチを追悼する黙とうが捧げられた。
オリンピック開会式で、この悲劇で亡くなった犠牲者を悼むための黙とうが捧げられたのは今大会が始めてだ。
ツイート:1972年のミュンヘンオリンピックで殺害されたイスラエルの選手たちに黙とうした映像です。犠牲者たちに哀悼の意を捧げます
1972年のミュンヘンオリンピックでは、パレスチナ武装組織が2人のイスラエル選手を殺害し、合計9人の選手とコーチを誘拐した。
武装組織は、誘拐した9人を人質にしてパレスチナ人の囚人を解放するよう求めたが、最終的に9人は殺害された。また救出作戦にあたった、1人の西ドイツ警察官も射殺された。
ロイターによると、殺害された11人の選手の家族は、IOC(国際オリンピック委員会)に対してオリンピックの開会式で黙とうを捧げるよう長年求めてきたが、IOCは拒否してきた。
2012年のロンドンオリンピックでは、アメリカ大統領バラク・オバマ氏(当時)が黙とうの実施を支持していたが、IOCのジャック・ロゲIOC会長(当時)は、黙とうは「不適切だ」と述べていた。
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エルサレムポストによると、イスラエルのネフタリ・ベネット首相は東京オリンピック開会式で黙とうを捧げたことで、日本に感謝を表明した。
また、黙とうは、新型コロナウイルスで亡くなった人たちのためにも捧げられた。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。