私語続ける男子2人の口に教諭がテープ 仙台市の中学校
仙台市の市立中学校で昨年9月、授業中に私語を続ける男子生徒2人の口に、男性教諭が養生用のテープを貼っていたことが分かった。市教育委員会が19日、「体罰があった」と発表した。
仙台市内の市立中では2014年以降、いじめ自殺が3件続き、今回とは別の中学校で昨年4月に亡くなった男子生徒は、教諭から粘着テープを口に貼られるなどの体罰を受けていた。市教委は翌月、体罰禁止を徹底するよう緊急通達を出したが、その後も同じ体罰が繰り返されたことになる。
市教委によると、男性教諭が「そんなにうるさいならテープを貼るぞ」と注意したところ、生徒から「貼って」と言われ、引っ込みがつかず、貼ってしまった。昨年4月に自殺した生徒が同様の体罰を受けていたことをこの教諭は知っており、「いま思えば許されないこと」と話しているという。市教委の担当者は「体罰禁止の取り組みが一人一人の教員に届いていなかったと反省している」と述べた。(高橋昌宏)
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(朝日新聞デジタル 2018年04月19日 21時06分)
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