インド南部の70代の女性が双子を出産した。出産した最高齢女性の記録を塗り替えたか、とみられている。
マンガヤマ・ヤラマティさんが9月5日、IVF(体外受精)を経て、2人の女の子を出産した、と海外の複数メディアが報じた。ヤラマティさんの年齢は、73歳とも74歳とも報じられている。高齢の彼女は、2人の赤ちゃんを帝王切開により出産した。
彼女と夫のシタラマ・ラジャラオさんは、結婚して57年になる。
「何度も妊娠を試み、多くの医師にも診てもらってきました。今が、人生で1番幸せです」とヤラマティさんはBBCに話した。
今回の妊娠・出産は体外受精によるもので、夫のラジャラオさんの精子がドナーによって提供された卵子に受精された。医師は、ヤラマティさんは既に閉経していた、とThe Hindustan Timesに語った。
しかし、この出産は様々な意味で、決して順調なものではなかった。ヤラマティさんの出産翌日、夫のラジャラオさんは脳卒中で倒れ、現在も病院で治療を受けている。
病院で出産を担当した医師はWashington Postの取材に対し、ヤラマティさんの出生証明書によると彼女は74歳だと話している。
今回の出産に関わった人たちは、ヤラマティさんは世界最高齢にして母親になったと主張しているが、同紙は彼女の年齢は即座に実証できない、とした。
もしヤラマティさんの年齢が証明されれば、ギネス世界記録による「出産した最高齢の人物」になる。現在の最高齢はバルセロナの女性で66歳と358日で出産している。
しかしBBCは、2016年にインドの70代と思われる女性が男の子を出産した、と指摘している。
たとえヤラマティさんの出産が世界記録にならなくとも、彼女の出産はインドの医療界での議論を巻き起こした。一部の専門家は、ヤラマティさんのような年齢での体外受精に対して反対の姿勢を見せている。
「たとえ夫婦が懇願したとしても、医師はこのようなケースを検討するべきではなかった」とある婦人科医はTime of Indiaに話した。
ハフポストUS版の記事を翻訳、編集しました。